NECの地上型衛星航法補強システム、羽田空港でアジア初の正式運用開始
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NECは、同社が開発した地上型衛星航法補強システム(GBAS)が、羽田空港で正式運用を開始したと発表した。アジア地域においてGBASが正式運用されるのは、羽田空港が初となる。
GBASは、GPSを利用して航空機の進入着陸を支援するシステムであり、従来の計器着陸装置(ILS)と同等の精度を持つ。GPSの精度と安全性を高める補強情報を地上から送信することで、航空機の安全な進入着陸をサポートする。
GBASは、複数の滑走路や双方向からの着陸に対応できるため、ILSのように複数の設備を設置する必要がない。これにより、整備・運用コストの削減が期待される。
NECによると、空業界では、増加する航空需要に対応するため、安全な運航を維持しつつ、運航効率の向上が求められている。GBASは、デジタルデータによる進入経路情報を提供することで、航空機の運航効率向上に貢献する。国際民間航空機関(ICAO)でもGBASが国際標準として規格化されており、世界的に導入が進んでいる。
NECは、独自技術および電子航法研究所の特許を活用し、電離圏の影響を受けにくいGBASを開発した。この技術により、電離圏変動の影響を受けやすい地域でも、測位誤差を抑制できる。今後、東南アジアや中東地域など、世界各国の空港へのGBAS展開を目指す。