細菌を生きたまま不純物から分離し濃縮させる技術を確立したAFIテクノロジーが資金調達
今回は「細菌を生きたまま不純物から分離し濃縮させる技術を確立したAFIテクノロジーが資金調達」についてご紹介します。
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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
フューチャーベンチャーキャピタル(FVC)は1月29日、同社運営のイノベーションC投資事業有限責任組合(イノベCファンド)より、細菌を生きたまま不純物から分離し濃縮させる技術を確立したAFIテクノロジーに出資したと発表した。
2013年5月設立のAFIテクノロジーは、細菌・微生物を生きたまま不純物から抽出できる技術を用いた機械を開発しており、この分離技術は食品製造業の衛生管理分野での活用が期待されているという。
従来の食品衛生管理は、食品製造工程で滅菌処理した後、細菌が本当にいないかどうか培養することで検査しているが、同社の技術により細菌を抽出しリアルタイムで観察可能となる。これにより細菌検査の正確性の向上と作業時間の大幅な短縮が期待できる。
日本では、2021年6月から食品業者にHACCAP(ハサップ)基準に合った製造・調理工程の衛生管理となるよう「最適化」「見える化」することが求められる。細菌検査の重要性が増す中、検査の正確・迅速性を向上させる同社の技術は食品衛生管理の一助になり食品の安全・安心につながるとしている。
イノベCファンドは、シード~レイターステージのベンチャー企業を対象とする、2018年8月に京都信用金庫とFVCが共同で設立したファンド。京都信用金庫営業エリア内で独創的な技術、サービスやビジネスモデルで地域経済の活性化に資するベンチャー企業を出資対象とし、当該企業の成長および社会課題解決等の実現に寄与することを目的としている。本件のAFIテクノロジーへの出資により、イノベCファンドからの出資は、合計17社となった。
FVCは、京都に本社を置く独立系ベンチャーキャピタル(VC)。地域のベンチャー企業を支援するための「地方創生ファンド」と事業会社のオープンイノベーションを促進するための「CVCファンド」に取り組んでいる。また資金を投入するだけでなく、長期的な事業継続に向け、事業育成、人材育成、事業コンサルティングなどの支援を行っている。