OpenAIとMSは両社の成功に向け最善を尽くす関係–アルトマンCEO
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OpenAIの最高経営責任者(CEO)Sam Altman氏は、米国時間11月6日にサンフランシスコで開催された同社初の開発者向けカンファレンスで少数の報道陣の取材に応じ、OpenAIとMicrosoftの間では営業に関する固定された役割は設けられていないことを明らかにした。Microsoftは、OpenAIに100億ドル(約1兆5000億円)の投資を行っている。
Altman氏は、OpenAIとMicrosoftのパートナーシップでは、法人向けAIの営業に関して特に役割は決まっていないと述べた。その代わりにどちらも、両社の成功を最大化できるように、お互いに最善を尽くしているという。
この記者会見に先立って行われた基調講演では、MicrosoftのCEOであるSatya Nadella氏が、Altman氏とともに壇上に上がった。Altman氏はその場で、Nadella氏に「Microsoftはこのパートナーシップをどう考えているのか?」と冗談めかして尋ねた。この質問には、Nadella氏と聴衆の両方から笑いが漏れた。
Nadella氏はこの質問に対して、「OpenAIは魔法のようなものを生み出した」と述べ、このパートナーシップは、Microsoftのクラウドサービスである「Azure」のあり方を劇的に変えたと語った。また、同氏はさらに「Microsoftの役目は、最高のシステムを作り、OpenAIが最高のモデルを構築できるようにすることだ」と付け加えた。
Altman氏は、Nadella氏の発言に対して、「私は、AGIを作る試みにMicrosoftと一緒に取り組めることに心から喜んでいる」と述べた。AGI(汎用人工知能)とは、人間に匹敵するの思考能力を持つ人工知能のことだ。
同氏はまた、今では200万人以上の開発者が同社のコードを使用しており、Fortune 500企業の92%が同社の技術を使っていることを明らかにした。
記者会見に参加したOpenAIの最高技術責任者(CTO)Mira Murati氏は、記者から同社の技術がビジネスで使われている例を挙げてほしいと聞かれると、「ほとんどすべての業界にわが社の顧客がおり、金融サービスでも、さまざまな法律に関するアプリケーションでも、教育アプリケーションでも使われている」と述べた。
同氏は、「一言で言うとすれば、(わが社の製品は)あらゆる仕事の最初の手順を代わりにやってくれる存在だと思う」と話した。「仕事の最初の手順をやってくれるだけでも、非常に素晴らしい協力者になる」と語った。