Oculusで人気のVRオープンワールドRPG「A Township Tale」開発元のAltaがシード資金14.2億円調達

今回は「Oculusで人気のVRオープンワールドRPG「A Township Tale」開発元のAltaがシード資金14.2億円調達」についてご紹介します。

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本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


バーチャルリアリティ(VR)のメタバーススタジオであるAlta(アルタ)は、Makers Fund(メーカーズ・ファンド)とAndreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)が共同主導したシードラウンドで、1240万ドル(約14億2000万円)の資金を調達したことを、米国時間1月26日に発表した。他にもPioneer Fund(パイオニア・ファンド)、Boost VC(ブーストVC)、muru-D(ムルD)、Thomas Rice(トーマス・ライス)などの投資家が参加した。

この資金は、独自のコンテンツやIPのさらなる開発、チームの拡大、新しいプラットフォーム向けゲームの展開に使用する予定であると、Altaの共同創業者兼CEOであるTima Anoshechkin(ティマ・アノシェチキン)氏はTechCrunchに語った。今回の資金調達により、同スタートアップの企業価値は6200万ドル(約71億円)になるという。

アノシェチキン氏とJoel van de Vorstenbosch(ジョエル・ファン・デ・フォルステンボス)氏、Boramy Unn(ボラミー・ウン)氏によって2016年に設立され、現在はシドニーとサンフランシスコに拠点を置くスタートアップ企業は「A Township Tale」を制作するVRゲーム開発会社としてスタートしたと、アノシェチキン氏は語る。A Township Taleは、すべてのユーザーが自分独自の中世ファンタジー的な仮想世界を持ち、他のユーザーと共有できるVRオープンワールドRPGだ。

Altaは2021年半ばに、Oculus Quest 2(オキュラス・クエスト2)向けに最初のVRゲームを発売して人気を博した。発売後、このゲームはOculusのチャートで7週間以上にわたって1位を獲得し、同プラットフォームの歴史的なエンゲージメント指標を生み出したと、Altaは述べている。さらに、このスタートアップの収益は、開始当初から10倍になったと、アノシェチキン氏は収益の具体的な数字を示さずに語った。Altaには現在、約50万人のユーザーがいると、同氏は付け加えた。

「Altaは、人々を結びつける世界を創造するという1つの探求から始まりました」と、アノシェチキン氏は語る。「今回の資金調達は、主力ゲームの成長だけでなく、そのビジョンを拡大するために役立ちます。また、これによって私たちはチームを拡大し、協力し合える新たな機会やパートナーシップを作り、VRやその他のプラットフォームを問わず、世界クラスの技術を開発し続けることができます。いつ、どこでプレイしていても、私たちの体験は常に魅力的で、シームレスで楽しいものになるでしょう」。

アノシェチキン氏によれば、Altaの次の目標は、メタバースの要素を取り入れながら、複数のプラットフォームで仮想世界のネットワークを拡大・構築することだという。同社の技術が他の競合他社と異なる点は、プロシージャル生成に大きく依存していることだ。プロシージャル生成とは、コンピュータのアルゴリズムと人間が作成した素材データを組み合わせ、大量のコンテンツをシームレスに自動生成する方法で、これによって同社の仮想世界は構築されると、アノシェチキン氏は説明する。

Altaでは、早ければ年内にも新たな資金調達を行い、全世界で人員を増強することを計画していると、AltaのCOOであるAllison Howard(アリソン・ハワード)氏は述べている。同社は現在、オーストラリアと米国にオフィスを構えているが、近い将来に欧州とアジアのより多くの国に参入する計画を持っていると、ハワード氏は付け加えた。

ここ数年、VR技術のエコシステムは着実に成長してきた。消費者向けVR市場は、2020年の26億ドル(2980億円)から、2023年には50億ドル(約5730億円)以上に達すると予測されている。

「私たちは2年前から、深い没入感のある空間を構築して協力しながら探索するというAltaの魅力的なビジョンのファンであり、ティマと彼のチームが最初の大きなマイルストーンを達成したことに引き続き感銘を受けています。それは、洗練された高度にシステム化されている世界を創造し、それがまだ出来たばかりの段階から、コミュニティに愛されているということです」と、Altaの取締役会に参加することになったMakers Fundの創業パートナーであるJay Chi(ジェイ・チー)氏は語っている。

「このチームは、高い技術力と決断力を持ち、熱心なコミュニティが成長できるような魅力的な体験を構築することに情熱を注いでいます。これは、ゲームとソーシャルプラットフォームがますます交差するという我々の確信と完全に一致しています。特にこの2年間で、VRの普及とともにメタバースの成長を目の当たりにしてきた私たちは、このコミュニティに貢献し、成長し続けるAltaとパートナーを組めることに興奮しています」と、a16zのパートナーであるAndrew Chen(アンドリュー・チェン)氏は述べている。

画像クレジット:Alta


【原文】

Alta , a virtual reality metaverse studio, announced today it has raised a 12.4 million seed funding co-led by Makers Fund and Andreessen Horowitz. Other investors include Pioneer Fund, Boost VC, muru-D and Thomas Rice.  

The latest funding, which values the startup at $62 million, will be used to further develop proprietary content and IP, expand the team and position the game for new platforms, Tima Anoshechkin, co-founder and CEO of Alta, told TechCrunch. 

Founded in 2016 by Anoshechkin, Joel van de Vorstenbosch and Boramy Unn, the Sydney and San Francisco-based startup started out as a virtual reality game developer creating  A Township Tale, a VR open-world RPG in which every user has their own medieval fantasy virtual world that is shareable with other users, Anoshechkin said.

It first gained traction in mid-2021 when its first VR game launched on the Oculus Quest 2. Upon its release, it spent more than seven weeks at No. 1 on the Oculus charts and produced historical engagement metrics for the platform, according to the company. In addition, the startup’s revenue has increased tenfold compared to when it first started, Anoshechkin said, without providing the revenue figures. Alta currently has about 500,000 users, Anoshechkin added. 

“Alta started out with a single quest: to create worlds that bring people together,” Anoshechkin said. “This funding helps us expand that vision beyond just growing our flagship game, and allows us to expand the team, create new opportunities and partnerships to collaborate with, and continue to develop world-class technology whether with VR or other platforms. Whenever and wherever you are playing, our experience will always be engaging, seamless and fun.” 

Alta’s next goal is to expand and build networks of virtual worlds across multiple platforms, incorporating elements of the metaverse, Anoshechkin said. What sets Alta’s technology apart from other competitors is that it relies heavily on procedural generation , which is a way to combine computer algorithms with human-authored assets to create content at mass scale seamlessly while building these virtual worlds, Anoshechkin explained.

Alta plans to raise another funding as early as this year to increase its headcount across the globe, said Allison Howard, COO of Alta. The company has offices in Australia and the U.S. and plans to make inroads into more countries in Europe and Asia in the near future, Howard added. 

The ecosystem of VR technology has been steadily growing for the last few years. The consumer virtual reality market is projected to reach more than $5 billion by 2023  from $2.6 billion in 2020. 

“For two years now we have been fans of Alta’s compelling vision for a deeply immersive space built around cooperative exploration, and we continue to be impressed by Tima and his team’s first major milestone — creating a sophisticated, highly systemic world, beloved by its community in its fledgling stage,” said founding partner of Makers Fund Jay Chi, who will join Alta’s board of director.

“The team is highly technical, determined and passionate about building captivating experiences that dedicated communities can grow around — which align perfectly with our belief that games and social platforms will increasingly intersect. Over the last two years, in particular, we’ve seen VR adoption increasing while the metaverse grows and are excited to partner with Alta as they continue serving and growing this community,” said Andrew Chen, partner of a16z. 

(文:Kate Park、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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