Axiom Spaceの民間宇宙ステーション加圧モジュール開発は仏伊Thales Alenia Spaceが担当

今回は「Axiom Spaceの民間宇宙ステーション加圧モジュール開発は仏伊Thales Alenia Spaceが担当」についてご紹介します。

関連ワード (Axiom Space、国際宇宙ステーション、民間宇宙飛行等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


ヒューストンに本社を置くAxiom Space(アクシオム・スペース)は、世界初の民間商業宇宙ステーションを建設・運営するという野心的なプロジェクトを進めており、その詳細が明らかになりつつある。

Axiom宇宙ステーションの2つの与圧モジュールの開発は、欧州の航空宇宙メーカーであるThales Alenia Space(タレス・アレーニア・スペース)が担当する。2024年と2025年に打ち上げられる予定のこれら2つの要素は、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした後、最終的には切り離され、完全に独立した商業ステーションとして運用される。

両社は、1億1000万ユーロ(約143億円)の最終契約を締結したと米国時間7月15日に発表した。各モジュールには4人の宇宙飛行士が搭乗できる。また、Thales Aleniaは、各モジュールの微小隕石・デブリシールドシステムの設計も担当する。

Thales Aleniaによると、このモジュールはまだ設計段階にあるという。同社は最近、イタリアのトリノにある施設で、第1モジュールの4つの放射状バルクヘッドの開発を完了した。これらの隔壁が連結されると、シリンダーが形成される。その構造は、共通のバースメカニズム、ISSに接続するモジュールの部品、ハッチなどに取り付けられる。

画像クレジット:Thales Alenia Space

これら2つのモジュールの道のりは長い。フランスのThales Group(タレス・グループ)とイタリアのコングロマリット、Leonardo(レオナルド)の合弁会社であるThales Aleniaがまず、2021年9月から2022年にかけて第1モジュールの溶接を開始する。そのモジュールは、2023年7月にAxiomのテキサス州の施設に送られ、その後Axiomが基幹システムを統合し、2024年の打ち上げに向けて準備を進める。

NASAは、2020年1月にISSの最初の商用居住モジュールの建設をAxiomに依頼した。ISSが退役した後、Axiomのステーションは切り離され、将来のミッションや科学実験のための商業拠点として機能する。これは、急成長する地球低軌道経済の成長と、他の民間軌道ラボや商業施設の構築を促進するNASAの計画の主要な部分だ。

Axiomは、2022年1月に予定されているISSへの初の完全民間ミッションの運用も行う。Axiom Mission 1では、4人の民間宇宙飛行士をSpaceX(スペースX)のCrew Dragon(クルー・ドラゴン)ロケットに搭乗させ、8日間のミッションで宇宙に送り出す予定だ。

関連記事
・国際宇宙ステーションの商用化に向けてNASAが居住モジュールの設計をAxiom Spaceに発注
・NASAとAxiom Spaceが初の民間人のみによる国際宇宙ステーションへの宇宙飛行について発表

画像クレジット:Thales Alenia Space


【原文】

More details are beginning to emerge on Houston-based Axiom Space’s ambitious project to build and operate the world’s first commercial space station.

Thales Alenia Space, a European aerospace manufacturer, will develop the two pressurized modules of the Axiom Space Station. The two elements, which are scheduled to launch in 2024 and 2025, will dock to the International Space Station before eventually detaching and operating as a fully independent, commercial station.

The two companies announced the signing of the final contract, valued at €110 million ($130 million), on Thursday. Each module will be able to accommodate four people. Thales will also be designing the micrometeoroid and debris protection system for each module.

The modules are still in their design phase, Thales Alenia said. The company recently completed development of the first module’s four radial bulkheads at its facility in Turin, Italy. The bulkheads, once connected, will form a cylinder. That structure will attach to the common berth mechanisms, parts of the module that will connect to the ISS and hatches.

Image Credits: Thales Alenia Space (opens in a new window)

The two modules have a long road ahead of them. Thales Alenia, a joint venture between French company Thales Group and Italian conglomerate Leonardo, will begin welding on the first module this September through to next year. That module will be sent to Axiom’s Texas facilities in July 2023, where Axiom will then integrate the core systems and prepare it for launch in 2024.

NASA tapped Axiom to build the first commercial living quarters for the ISS in January 2020. Once the ISS is decommissioned, Axiom’s station will detach and function as a commercial center for future missions and scientific experiments. It’s a major part of NASA’s plans to encourage the growth of the burgeoning low Earth orbit economy and the buildout of other private orbital labs and commercial facilities.

Axiom will also operate the first fully private mission to the ISS, scheduled for January 2022. Axiom Mission 1 will send four private astronauts to space onboard a SpaceX Crew Dragon, for an eight-day mission.

(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Aya Nakazato)

国際宇宙ステーション(ISS) | JAXA 有人宇宙技術部門

国際宇宙ステーション(ISS)に関する情報やISS長期滞在クルー、ISS関連の船外活動などの情報をお届けします。

国際宇宙ステーション - Wikipedia

国際宇宙ステーション (こくさいうちゅうステーション、 英: International Space Station 、略称: ISS 、 仏: Station spatiale internationale 、略称: SSI 、 露: Междунаро́дная косми́ческая ста́нция 、略称: МКС )は、 アメリカ合衆国 、 ロシア 、 日本 、 カナダ 及び 欧州宇宙機関 (ESA) が協力して運用している 宇宙ステーション である。. 地球及び宇宙の ...

国際宇宙ステーション(ISS)とは | JAXA 有人宇宙技術部門

国際宇宙ステーション(ISS)に関する情報やISS長期滞在クルー、ISS関連の船外活動などの情報をお届けします。

#きぼうを見よう - 国際宇宙ステーションが見える予測日時を …

国際宇宙ステーションや「きぼう」について、詳しくはこちら。有人宇宙技術部門ウェブサイト このサイトはJAXAの支援のもと、 KIBO宇宙放送局が運営するISS可視情報サービスです。

JAXA | 日本実験棟「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)

国際宇宙ステーション(ISS)は、日本、米国、ロシア、カナダ、欧州の15カ国が協力して建設した、地上約400km上空にある人類史上最大の有人実験施設です。 その大きさは約108.5m×72.8mとほぼサッカー場ほどの大きさとなり、質量は約420トンにもなります。

国際宇宙(こくさいうちゅう)ステーションを見よう|観察 ...

地球を回る国際宇宙ステーション(ISS)を観察しよう。また、国際宇宙ステーションの高度、軌道、地球を回る時間や、国際宇宙ステーションの役割などについても調べよう。

国際宇宙ステーションをみよう

国際宇宙ステーション(ISS) 札幌での見え方 [国際宇宙ステーション(ISS)が星空の中をどのように動くか計算] [トップへ戻る] 7 月 6 日 1 時 18 分ごろ西北西の中ぐらいの高さの空( 35.1 ) で地球の影から出て見え始め, 1 時 19 分ごろ 北北西の中ぐらいの高さの空( 41.3 )でいちばん高くなり, 1 時 22 分 ...

国際宇宙ステーション(ISS)では何をしている?「宇宙実験」の ...

国際宇宙ステーション(ISS)で行われた実験の数は1700超え。これまでどんな実験が行われ、実績があるのかをまとめました。

国際宇宙ステーション/きぼう 今日20時半頃に日本上空を通過 ...

07:42ウェザーニュースJAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、宇宙飛行士の星出彰彦さんが滞在する国際宇宙ステーション(ISS)/きぼうが、今日7月1…|BIGLOBEニュース

「国際宇宙ステーションISS・きぼう」の撮影 2021年7月16日 ...

自宅屋上にて、「国際宇宙ステーションISS・きぼう」を撮影しました。 機材は、 ミニボーグ50FL+オリンパスE-PL5+片持ちフォーク式赤道儀+三脚 です。 ↓トリミング、感度ISO1600、露出1/1250秒 国際宇宙ステーション 天気に恵まれて、国際宇宙ステーションを見ることが出来ました。 今、日本人宇宙飛行士の 星出彰彦さんが滞在しています。 今回、比較的シーイングが良好だったのとピントも合っていたので良かったのですが 露出不足な感じで 暗い画像が多かったですね。 それから、国際宇宙ステーションの角度がイマイチで それっぽいのを選んではみたものの「う~ん、イマイチかな」という感じですね…

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
データセンターの自動化が加速する理由
IT関連
2021-05-13 18:37
リモートワークが拡大、恒久的な変化の兆し?–北米の最新トレンドはいかに
IT関連
2022-05-04 18:27
乃村工藝社、国内グループ7社の基幹システムを刷新–連結決算業務の効率化・早期化に寄与
IT関連
2021-06-24 20:46
元アップル幹部トニー・ファデル氏、Armの取締役に就任
IT関連
2022-11-05 03:33
リモートワークは永続的–2021年、オフィスに何が起きているのか
IT関連
2021-03-27 21:39
三井住友海上、インターネット保険募集システムにFinatextの「Inspire」活用
IT関連
2022-11-05 03:57
「住みたい街ランキング」コロナで激変 賃貸トップは都内ではなく「本厚木」
くらテク
2021-02-11 03:31
ブロックチェーンで何ができるの?→身近な活用シーンを体験できるWebアプリ登場
企業・業界動向
2021-08-05 22:14
バイデン大統領のEV販売目標達成に向けて、自動車メーカーが政府の投資拡大を要請
IT関連
2021-08-20 18:18
ニトリ、法務業務プロセスを刷新–契約の作成からナレッジ化を行うシステムを導入
IT関連
2022-08-14 13:53
都教委、都立全校に「Adobe Creative Cloud Express」を導入へ
IT関連
2022-03-26 14:12
AIアシスタントで変わる開発現場、ローコード開発も容易に
IT関連
2023-12-26 03:55
第一生命、タレントマネジメントシステムを導入–社員のポテンシャル発揮図る
IT関連
2023-06-01 02:46
日立ら、指静脈認証技術を活用したキャッシュレス実証を玉川村で実施へ
IT関連
2022-07-06 00:00