NII、学術情報ネットワークの情報通信基盤にジュニパーネットワークスの技術採用
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国立情報学研究所(NII)は、学術情報ネットワーク「SINET6」の情報通信基盤に、ジュニパーネットワークスの400Gbps光伝送や5Gモバイル、ネットワーク仮想化(NFV)などの技術を採用することを決定し、ルータネットワークに「MXシリーズユニバーサルルーティングプラットフォーム」と「ACXシリーズユニバーサルメトロルーター」を導入した。ジュニパーネットワークスが発表した。
NII は10年以上にわたるジュニパーネットワークスとの連携を基に、SINET 6で同社の最新ソリューションを採用することにした。
今回の採用により、SINET 6では接続拠点数を約1.5倍の70に増設できるようになった。同時にジュニパーネットワークスのJunos OSが提供する新技術「PWHT(PseudoWire Headend Termination)」を活用し、ルーターを二重化する代わりに小型回線多重装置「ACXシリーズ」を設置した。これにより、コストを抑制しつつ接続拠点におけるアクセス回線の冗長化による信頼性の向上を実現した。またサイバー攻撃対策として、ジュニパーとCoreroのDDoS攻撃防御ソリューションと「MXシリーズ」を連携させ、高速・低負荷・高精度で攻撃トラフィック検知・防御を可能にした。
NIIが構築・運営するSINET(Science Information NETwork)は、日本の最先端学術情報基盤構想の中核に位置付けられ、全国の大学・研究機関が共同で活用している情報通信ネットワーク。現在では、日本全国の900を超える大学や研究機関の情報通信基盤として300万人以上のユーザーが接続し、米国・欧州・アジアの研究ネットワークと連携しながら国際的な先進研究プロジェクトを支えている。
1992年に最初のSINETが整備されて以来、NIIは4〜6年ごとの更新のたびに最先端技術や画期的な手法を取り入れながら、高速で信頼性の高いネットワーク環境を実現させてきた。
SINET 6は2022年4月から本格運用を開始しており、ネットワークサービスとしてさらに進化していくことが期待されている。次期 SINET 7では、加入者の増加と共に多様化するニーズに対応できるよう、ネットワーク運用の効率化・自動化にも取り組む予定だ。