マネージャーとリーダーの違いとは?–実は異なる2つの役割
今回は「マネージャーとリーダーの違いとは?–実は異なる2つの役割」についてご紹介します。
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優秀なマネージャーは、いつかリーダーになる可能性がある。多くの人は、リーダーシップとマネジメントの違いについて、そんな風に思っている。
Harvard Business Reviewの記事によれば、マネージャーの仕事は物事をまとめたり、調整したりすることであるのに対して、リーダーの仕事は人に影響を与えることだという。世間では、日常的な業務を管理するマネージャーよりも、利害関係者と渡り合い、ビジネスの方向性を決めるリーダーの方が魅力的な仕事だと考える人が多いようだ。
しかし、リーダーシップを発揮する役職のみが上級職だと考えるのは間違いだ。この記事では、5人のプロフェッショナルにリーダーとマネージャーの違いを説明してもらい、将来有望な人材に向けて、どうしたら優れた上級職になれるかについてアドバイスをもらった。
ソフトウェア会社Druvaの創業者であり、最高経営責任者(CEO)のJaspreet Singh氏は、現代の企業ではありがちなことだが、マネージャーの役割を過小評価することがあってはならないと述べている。
「私は、今の人々のマネージャーに対する評価は低すぎると感じている」と同氏は言う。「今はマネージャーと呼ばれたがらない人が多い。企業に入ったばかりの新人社員が、最初からリーダーと呼ばれることを目指すようになっている」
同氏は、リーダーとしてのスキルを身に付けるには時間がかかるものであり、それには企業の中で何らか重要な責任を負う経験が必要だと話す。
「ITの分野であれば、それは新しい取り組みの構想であったり、1つのテーマであったり、チームであったりするだろう。リーダーは構想を形にして成果を出す。その目標に到達するにはリーダーシップの原則を身に付ける必要があるが、それは環境や抱えている具体的なタスクによって大きく異なる」
同氏は、マネージャーの仕事はリソースを効率的に管理することだと説明した。Druvaでは、マネージャーには人的リソースを最大限に活かし、目的意識を持った強いチームを育てることが求められるという。
「人を活かすのがうまいマネージャーは、チームをまとめる方法を知っている」と同氏は言う。「どのようにチームを組み立て、どこで人材を雇用し、どのような人材が望ましく、どうすれば人材の力を引き出せるかを理解しており、対立を解消する方法や、個々のスタッフに権限を与える方法、教育や再トレーニングを行う方法を知っている」