ローコード/ノーコード開発はむしろIT部門のスタッフに大きなメリット

今回は「ローコード/ノーコード開発はむしろIT部門のスタッフに大きなメリット」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 ローコード/ノーコード開発のツールやプラットフォームは人工知能(AI)によって強化されつつあり、IT部門の負荷軽減に役立っている。事業部門のエンドユーザーは、ローコード/ノーコード開発を使って、IT部門が用意したガードレールの内側でIT部門の監督を受けながら自分たちでアプリを作っている。しかし興味深いことに、それらのツールを最も熱心に活用しているのは、ITの専門家かもしれない。

 これは、それらのツールを使えば、より多くの開発作業をこなせるようになるためだ。IT部門のスタッフは、セキュリティやコンプライアンスに加え、組織のデジタル化の支援やAIの開発まで、抱えきれないほどの仕事を抱えている。その上、それらを限られた予算やスタッフのレイオフといった厳しい制約の下でこなさなければならない。

 Vonageの製品・クラウドプラットフォームサービス・CX・API・AI担当バイスプレジデントであるAmitha Pulijala氏は、「ローコード/ノーコード開発ツールを使えば、企業が大規模な開発チームなしにソフトウェアシステムを構築できるため、人材不足の緩和に役立つ」と述べている。「またこれらのツールは、まだ経験が浅い開発者から上級の開発者までを含めて、そうしたシステムを構築できる組織内の人員を拡大してくれる」

 Moxoの共同創業者で最高技術責任者(CTO)のStanley Huang氏は、それによって新たに補助的な開発者を生み出し、「開発者不足に対処するための出発点として、簡単なアプリを作ることができるシチズンデベロッパーを呼び込む」ことができると話す。

 ローコード/ノーコード開発を利用するシチズンデベロッパーは、「人材不足解決の福音になる可能性がある」とHuang氏は言う。「ローコード/ノーコード開発プラットフォームやシチズンデベロッパーのブームが起きている横で、IT部門はリソース面での制約から解放され、コストセンターから、技術を積極的に実現し、ポリシーやコンプライアンスを監督し、新たなビジネスチャンスや収入源を見つけることができる部門に進化した」

 AirSlateの最高マーケティング責任者(CMO)Shawn Herring氏は、同社が実施したIT専門家を対象とした調査で、ITチームの41%が、自分たちは手動での管理作業にあまりにも多くの時間を費やしすぎていると感じていることが分かったと話す。「ローコード/ノーコード開発は、人を過剰雇用することなく、企業に需要の増減を乗り切れるだけの機動性を与えてくれる上に、従業員がより価値の高い作業に費やす時間を持てるようになる」と同氏は言う。

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