12カ月以内に「どこでも生成AI」に–未来志向型インフラテクノロジーのハイプサイクル
今回は「12カ月以内に「どこでも生成AI」に–未来志向型インフラテクノロジーのハイプサイクル」についてご紹介します。
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ガートナージャパン(Gartner)は、「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」を発表した。
Gartnerのハイプサイクルは、イノベーションが過度にもてはやされる期間を経て幻滅期を迎え、最終的には市場や分野でその重要性や役割が理解され進化する共通のパターンを描いたもの。多くの場合、イノベーションは、過度にもてはやされる期間を経て幻滅期を迎え、最終的には、市場や分野でその重要性や役割が理解されるという段階を踏まえて進化していく。
今回発表されたハイプサイクルでは、今後すべての企業にとって重要となる、未来志向型と捉えられるテクノロジーや、トレンドとなっているキーワード40項目を取り上げられている。
2023年版では、生成AI、分散型アイデンティティー(Decentralized Identity:DCI)、サステナビリティー管理ソリューション、デジタル免疫システム、LLMプラットフォーム・サービス、ポスト量子暗号、空間コンピューティング、量子機械学習、商用核融合炉という9項目のテクノロジやトレンドを新たに追加している。また2022年版に掲載したものの一部を除外している。
2023年に新たに追加したテクノロジーの中では、生成AIと分散型アイデンティティーが「過度な期待」のピーク期に位置している。一方、2022年に「過度な期待」のピーク期に位置していたメタバース、Web3、NFT、量子コンピューティング、イマーシブエクスペリエンスは、2023年版では幻滅期に位置付けられている。
Gartnerによれば生成AIについて、今後12カ月以内に、ほとんどのテクノロジ製品/サービスに生成AI機能が組み込まれ「どこでも生成AI」の状況になっていくとしている。
また分散型アイデンティティーは、ユーザーが分散型識別子(Decentralized Identifiers:DIDs)を使用してさまざまなサービスに接続し、自分自身で(自己の)アイデンティティー情報を管理することを可能にする。トラスト、プライバシー保護、セキュリティの3つを確立することにより、サービスごとにプロバイダがIDを管理する従来のモデルに替わる認証手段として位置付けられている。