中部電力PG、設備工事の遠隔監視にクラウドカメラ活用–約120時間の移動時間削減

今回は「中部電力PG、設備工事の遠隔監視にクラウドカメラ活用–約120時間の移動時間削減」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 中部電力パワーグリッドは、配電設備工事の作業効率向上などを目指し、クラウド録画プラットフォーム「Safie」を運営するセーフィーの屋外向けクラウドカメラを導入した。3月6日にセーフィーが発表した。

 導入したのは、屋外向けクラウド録画カメラ「らくモニCamera(Safie GOシリーズ)」。主に地下に埋設したケーブルを通じて送電する「地中送電」のために必要なケーブル・管路の工事現場を管理する役割で活用しているという。

 これまでは、現場状況を確認するため、事務所から往復2時間かけて行き来したり、現場からの電話での相談時に口頭のやりとりでは状況が把握しづらかったりという課題があったとのこと。らくモニCameraのリアルタイムの映像を活用することで、事務所にいながら現場の状況を把握できるようになったという。これにより、往復2時間の移動時間を月5日、年間で1人当たり約120時間の削減に成功した。

 さらに、マンホールの据え付けや組み立て作業の際には「手順書どおりに作業が進められているか」「公衆の安全がしっかりと確保されているか」などを現場担当者が事務所で映像を見ながらチェックし、適切な指示や対応をリアルタイムに実施しているとのこと。リアルタイムに現場状況を確認できない場合には、クラウド上に保存された録画映像を振り返り確認しているという。

 中部電力パワーグリッド 名古屋支社 地中線グループ スタッフ副長の斎藤勇治氏は「現場の状況共有をするため、以前までは『FaceTime』やスマートフォンで撮影した静止画を活用していたが、作業を時系列で追えず状況把握が難しいという課題があった。Safieのカメラを活用することで、遠隔からもリアルタイムに状況を把握でき、大変助かっている。カメラの映像を事務所で見ることで、歴が浅い社員や工事現場に関する知見が少ない社員でも上司の説明を受け、現場作業への理解を深められている」とコメントしている。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
シャープ製IoT家電の利用状況を分析、広告配信に活用 電通が新サービス
企業・業界動向
2021-06-10 20:39
バイデン大統領の多様性への取り組みが、ビジネスリーダーの方向性を導く
パブリック / ダイバーシティ
2021-03-07 11:09
株式取引業務をユースケースに、量子暗号通信による膨大な金融取引データの高秘匿・低遅延伝送の検証実験を実施
IT関連
2022-01-18 03:56
世界に先駆け有機半導体レーザー評価用サンプルの製造・販売を目指す、九州大学発のKOALA Techが4億円調達
ハードウェア
2021-06-30 09:50
スーパーマーケットのマルイ、IBMのAI需要予測を全店舗に導入
IT関連
2024-09-19 13:00
12年前から存在する「Polkit」の脆弱性、主要な「Linux」ディストリビューションに影響
IT関連
2022-01-28 17:37
国内ITサービス市場は2024年以降も年平均6%超の成長を継続へ、IDC Japanの予測
業界動向
2024-12-25 02:46
南都銀行、受付から融資実行まで自動化した「住宅ローンWEBサービス」を開始
IT関連
2022-12-15 10:51
「プログラマー35歳定年説」が残る中国で開発者が生き残る道
IT関連
2022-10-01 15:53
日立、製造・物流分野における自動化・最適化の協創施設を開設
IT関連
2024-07-04 15:22
保安検査を支援するAI技術を実用化へ–JAL、日立らが南紀白浜空港で実証実験
IT関連
2022-03-04 14:31
GMOあおぞらネット銀行、システム管理を効率化–IBMの「Instana」導入で
IT関連
2022-01-30 01:08
オラクル、ローコードの人事フロー機能「Oracle Journeys」を発表
IT関連
2021-04-15 18:30
ヘルメットなしで公道を走れる電動キックボード 姫路でも実証実験、市役所職員などが業務に利用
企業・業界動向
2021-08-14 19:30