ロボティクスキットとZoom授業による自宅学習で子どもたちにSTEMスキルを教えるThimble

今回は「ロボティクスキットとZoom授業による自宅学習で子どもたちにSTEMスキルを教えるThimble」についてご紹介します。

関連ワード (STEM教育、Thimble、オンライン学習等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


パンデミックの間、自宅学習に縛りつけられている子ども持つ親たちは、バーチャル授業で失われた手を動かす実践学習を行う新たな活動を探さなければならなかった。ニューヨークを拠点とするEdTechのスタートアップであるThimble(シンブル)は、STEM(科学、技術、工学、数学)学習が行えるキットをサブスクリプションで提供し、この問題に対処している。これに参加した子どもたちは、送られてくるロボットや電子回路などのプロジェクト実習用キットを使って学べるほか、ライブのオンライン授業を受けることができる。

Thimbleは2016年、Kickstarter(キックスターター)のプロジェクトとして始まった。そのとき、STEM教育向けロボティクスとプログラミングのキットは45日間で30万ドル(約3100万円)の資金調達に成功している。翌2017年、そのキットの販売が主にニューヨークの学校に向けて開始され、授業や放課後の課外活動で使われるようになった。それから数年が経過し、Thimbleは顧客ベースをニュヨーク、ペンシルベニア、カリフォルニアのおよそ250の学校に拡大し、キットの販売と、教師向けトレーニングを提供してきた。

しかし、新型コロナウイルス(COID-19)のパンデミックにより、Thimbleの事業の方向性が一変した。

「多くの学校がパニックモードでした。何が起きているかもよくわからず、そのため予算もしばらく凍結されていました」と、Thimbleの共同創設者でCEOのOscar Pedroso(オスカー・ペドロソ)氏は話す。彼は教育畑の出身だ。「私たちがトップの顧客と見なしているところでも、『いや、今はそれどころじゃない。学校を閉鎖することになりそうだ』というのです」

ペドロソ氏は、学校ではなく子どもの保護者に直販するよう、すぐに方向転換すべきだと悟った。

写真クレジット:Thimble

4月ごろに、同社は切り替えを断行した。実質的に、初めてB2C市場に参入したことになる。

現在同社は、サブスクリプション型のサービスを保護者に提供している。それには15種類のSTEMプロジェクト学習用キットと、教育者によるライブ授業などのカリキュラムが含まれる。1つのキットは3カ月かけて送られてくるが、もっと早く手に入る迅速なプログラムもある。

最初のキットはたとえばドアベル、キッチンタイマー、作曲ツールといった単純な電子回路の作り方を子どもたちに教えるエレクトロニクスの基礎編。キットは、子どもたちの興味と、もっとやりたいという気持ちを持続させるために、「即座に成功」を体験できるようデザインされている。それが、Wi-Fiロボット、小型ドローン、光るLEDコンパス、自分でDJ遊びができるシンセサイザーといった将来の高度なキットにつながっていく。

写真クレジット:Thimble

子どもたちのエレクトロニクスやロボティクスの実践学習を支援するこれらのキットは、どの家庭でも使えるが、サブスクリプション登録者のおよそ70%は、すでにロボットや電子回路の工作に慣れている子どもを持つ家庭だとペドロソ氏は話す。残りの30%は、これを使ってロボティクスやエレクトロニクスの概念を子どもに教え、興味を示すかどうかを確かめたいと考えている家庭だ。また利用者の約40%が女の子だという。

個別にDIY工作を行うのに比べて、月額59.99ドル(約6200円)というサブスクリプションは高価だが(1年契約なら月あたり47.99ドル、約5000円)、毎週1時間のZoomを使ったライブ授業が含まれているためでもある。Thimbleにはプロジェクトの教え方の専門家というだけでなく、情熱的でエネルギッシュで、子どもが問題を抱えていたりイライラしているとわかればすぐに手を差し伸べる、子どもたちを惹きつける授業が行えるパートタイムの講師が揃っている。5人いる講師のうち2人が女性。2カ国語を操り、スペイン語で授業できる講師も1人いる。

授業中は1人の講師がプロジェクトの進め方を教える間、別の講師がチャットルームを担当し、授業に関する子どもたちからの個別の質問に応じる体制になっている。

1つのライブ授業は15〜20人の子どもを対象にしているが、もっと少人数のグループのためのパッケージも用意されている。これは、ホームスクーリングの「ポッド」などのグループで利用されている。

写真クレジット:Thimble

「私たちはポッドから、そしてマイクロスクールから意見を聞くようになりました」とペドロソ氏は話す。「そこでは、つながりを持った保護者たちが、同じクラスで子どもたちを学ばせたいと望んでいます。そうしたグループでは、概してもっと親密な授業やカスタマイズが求められます」と彼はいう。

これに対応したサブスクリプションは月額270ドル(約2万8000円)と高くなるが、グループの保護者たちで折半できるため、家庭ごとの費用は安くなる。顧客ベースのほとんどが個別の家庭だが、全体のおよそ10%がこのプランを利用している。

Thimbleはまた、子どもへの資金援助でサブスクリプション費用をさらに安くできるよう、一部の市場のコミュニティや非営利団体とも協力している。こうした機会は、利用が可能になったときに、学校、ニュースレター、その他の販促方法を通じて知らされる。

サブスクリプションに方向転換してから、Thimbleは顧客ベースの再構築を行い、現在は有料顧客数が1110件を数える。だが一部には初期の価格設定のまま継続されているものもあるため、Thimbleは事業規模を拡大する必要がある。

Kickstarterの他にも、その年Thimbleは資金調達を行い、ボストンのLearnLaunch、ワシントンD.C.のHalcyon、コロラドのTelluride Venture Acceleratorなど複数のアクセラレーターの協力を得て事業を進めている。

ピッツバーグのJoel Cilli(ジョエル・チリ)氏と共同創設したこのスタートアップは、現在、100万ドル(約1億300万円)のシードラウンドで60%ほどの調達を行っているが、現時点の詳細は明らかにされていない。

画像クレジット:Thimble


【原文】

Parents with kids stuck learning at home during the pandemic have had to look for alternative activities to promote the hands-on learning experiences kids are missing out on due to attending class virtually. The New York-based educational technology startup Thimble aims to help address this problem by offering a subscription service for STEM-based projects that allow kids to make robotics, electronics and other tech using a combination of kits shipped to the home and live online instruction.

Thimble began back in 2016 as a Kickstarter project when it raised $300,000 in 45 days to develop its STEM-based robotics and programming kits. The next year, it began selling its kits to schools, largely in New York, for use in the classroom or in after-school programs. Over the years that followed, Thimble scaled its customer base to include around 250 schools across New York, Pennsylvania and California, which would buy the kits and gain access to teacher training.

But the COVID-19 pandemic changed the course of Thimble’s business.

“A lot of schools were in panic mode. They were not sure what was happening, and so their spending was frozen for some time,” explains Thimble co-founder and CEO Oscar Pedroso, whose background is in education. “Even our top customers that I would call, they would just give [say], ‘hey, this is not a good time. We think we’re going to be closing schools down.”

Pedroso realized that the company would have to quickly pivot to begin selling directly to parents instead.

Image Credits: Thimble

Around April, it made the shift — effectively entering the B2C market for the first time.

The company today offers parents a subscription that allows them to receive up to 15 different STEM-focused project kits and a curriculum that includes live instruction from an educator. One kit is shipped out over the course of three months, though an accelerated program is available that ships with more frequency.

The first kit is basic electronics, where kids learn how to build simple circuits, like a doorbell, kitchen timer and a music composer, for example. The kit is designed so kids can experience “quick wins” to keep their attention and whet their appetite for more projects. This leads into future kits like those offering a Wi-Fi robot, a little drone, an LED compass that lights up and a synthesizer that lets kids become their own DJ.

Image Credits: Thimble

While any family can use the kits to help kids experience hands-on electronics and robotics, Pedroso says that about 70% of subscribers are those where the child already has a knack for doing these sorts of projects. The remaining 30% are those where the parents are looking to introduce the concepts of robotics and programming, to see if the kids show an interest. Around 40% of the students are girls.

The subscription is more expensive than some DIY projects at $59.99/per month (or $47.99/mo if paid annually), but this is because it includes live instruction in the form of weekly one-hour Zoom classes. Thimble has part-time employees who are not just able to teach the material, but can do so in a way that appeals to children — by being passionate, energetic and capable of jumping in to help if they sense a child is having an issue or getting frustrated. Two of the five teachers are women. One instructor is bilingual and teaches some classes in Spanish.

During class, one teacher instructs while a second helps moderate the chat room and answer the questions that kids ask.

The live classes will have around 15-20 students each, but Thimble additionally offers a package for small groups that reduces class size. These could be used by homeschool “pods” or other groups.

Image Credits: Thimble

“We started hearing from pods and then micro-schools,” notes Pedroso. “Those were parents who were connected to other parents, and wanted their kids to be part of the same class. They generally required a little bit more attention and wanted some things a little more customized,” he added.

These subscriptions are more expensive at $250/month, but the cost is shared among the group of parents, which brings the price down on per-household basis. Around 10% of the total customer base is on this plan, as most customers are individual families.

Thimble also works with several community programs and nonprofits in select markets that help to subsidize the cost of the kits to make the subscriptions more affordable. These are announced, as available, through schools, newsletters and other marketing efforts.

Since pivoting to subscriptions, Thimble has re-established a customer base and now has 1,110 paid customers. Some, however, are grandfathered in to an earlier price point, so Thimble needs to scale the business further.

In addition to Kickstarter, Thimble has raised funds and worked on the business over the year with the help of multiple accelerators, including LearnLaunch in Boston, Halcyon in D.C. and Telluride Venture Accelerator in Colorado.

The startup, co-founded by Joel Cilli in Pittsburgh, is now around 60% closed on its seed round of $1 million, but isn’t announcing details of that at this time.

 

 

(翻訳:金井哲夫)


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thimbleの意味 – goo辞書 英和和英

thimbleとは。意味や和訳。[名]1 (裁縫用)指ぬき2 《力学》はめ輪[筒],ブッシュ;《海事》(巻いたロープの内側にはめる)はめ輪,心環3 (ストーブの煙突などを支える)板金さや,金属筒 – 80万項目以上収録、例文・コロケーションが豊富な無料英和和英辞典。

thimbleの意味・使い方・読み方|英辞郎 on the WEB

thimbleの使い方と意味. thimble. 【名】. 指ぬき 裁縫をするときに指にはめて針を押し込むための. 〔指ぬき状の〕はめ輪、金属筒{きんぞく とう}、板金{ばんきん}さや. 【レベル】12、【発音】θímbl、【@】スィムブル、スィムボウ、【変化】《複》thimbles、【分節】thim・ble. thimblechamber. 指頭型電離箱{しとう がた でんりばこ}. thimblefor instrumentation.

thimbleの意味 – 英和辞典 – コトバンク

プログレッシブ英和中辞典(第4版) – /θímbl/[名]1 (裁縫用)指ぬき.2 《力学》はめ輪[筒], ブッシュ;《海事》(巻いたロープの内側にはめる)はめ輪, 心環.3 (ストーブの煙突などを支える)板金さや, 金属筒.[△THUMB]

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thimble(シンブル)とは。意味や解説、類語。西洋の指ぬき。縫い物をするときに針の頭を押さえるための裁縫用具。ふつうコップ型で、指先にはめて使う。 – goo国語辞書は30万3千件語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。

THIMBLE | 英国雑貨専門店ブリティッシュ・ライフ

英国雑貨専門店ブリティッシュ・ライフは1980年より英国から全商品を直輸入し、小売・卸売り業務をしております。「歴史,伝統のあるイギリス雑貨の探索」,「新商品の発掘」を目的に、年2回ほどイギリスへ赴いております。英国は文化・伝統を強く重んじて、歴史があって新しい国です。是非、皆様も我々の英国雑貨を楽しんで下さい。特に英国のお店,おみやげ屋さん,免税店等で実際に販売されている商品を重点的に輸入しております。イギリス旅行のおみやげとしても最適な雑貨を取り揃えて、イギリスに行った気分になるようなショップを目指しております。しかも、ほとんどの商品は英国内の生産工場やメーカーから直接輸入しているため、価格をグッと抑えた品揃えとなっております。但し、全商品が直輸入のため、為替動により予告なく価格を変更する場合がございますが、あらかじめご理解下さい。★英国雑貨専門店ブリティッシュ・ライフの営業日カレンダーhttps://www.britishlife.co.jp/取扱商品はカテゴリー登録で「その他」と書くしかないくらい、幅広く取り揃えております(笑)■服飾雑貨【タータンネクタイ,マフラー,ストール,マント(セラーペ),ベースボールキャップ,ニット帽,ハンチング帽,など】■バグパイプ音楽グッズ【DVD,スポーラン,スキャンドゥ,小物,など】■セントアンドリュース・ゴルフグッズ【マーカー,フォーク,キャップ,ゴルフボール,など】■アクセサリー【ORTAKシルバージュエリー,ケルトペンダント,ブローチ,キルトピン,など】■インテリア【ネッシーの置物,額入りコイン,ラブスプーン,など】■テーブルウェア【ティータオル,コースター,ペーパーナプキン,など】■スーベニア雑貨【キーホルダー,ピンバッチ,マグネット,ロンドンバミニカー,ポストカード,小銭入れ,革小物,ステーショナリー,シンブル(指ぬき),など】■その他【国旗,バッグ,犬の首輪&リード,など】東京都荒川区西日暮里(最寄り駅は日暮里駅)に実店舗もございます。お近くの際は、是非お立ち寄り下さいませ。また日本全国の百貨店などで開催される英国フェア・英国展などにも出展しております。SNS等でご案内しておりますので、お近くのイベントが開催の際は是非お立ち寄り下さいいませ。★実店舗の地図https://www.britishlife.co.jp/access.html【英国雑貨専門店ブリティッシュ・ライフ】https://www.britishlife.co.jp/

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