IT業界の2022年、次なる成長の基礎をつくる4つの重要テーマとは–Deloitte
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Deloitteが1月に入り発表したレポート「2022 Technology Industry Outlook(テクノロジー業界の展望)」では、2022年のIT企業にとって基礎の役割を果たす4つの重要テーマを紹介している。その4つとは、クラウドとサービスベースのITを次のレベルに引き上げること、新たなサプライチェーンの形成、ハイブリッドワークフォースの構築、持続可能な将来の創造に向けた変化だ。
Deloitteのバイスチェア兼米テクノロジー業界担当責任者であるPaul Silverglate氏は、米ZDNetの取材に対して、今回のレポートの最大のポイントは、コラボレーションとリソース共有が重要な局面がこれからも続くことだと語った。
「成功するのは、異質な条件が併存する環境で協調して働ける企業だ」と同氏は言う。
Silverglate氏は、サービスベースのIT提供モデルに(主にクラウドによって)移行するための技術を活用できる企業は、いわゆる「新常態」の時代になっても成功を収めることができると話した。レポートでは、人工知能(AI)や、インテリジェントエッジサービス、高度な無線接続を実現するために、プラットフォームとしてクラウドが選ばれることが急激に増えているが、多くのテクノロジー企業は、ハイブリッドクラウド戦略やマルチクラウド戦略を取り入れることで、最善の技術の組み合わせを選択できるようにしたり、コストを最適化したり、耐故障性や信頼性を改善したり、ベンダーロックインのリスクを最小化したりすることに取り組んでいると述べている。
また企業は、過去2年間に経験した困難から学び、今後のサプライチェーンの混乱に備えるべきだという。
レポートでは、「IT企業が今後の(従来よりも厳しくなる可能性がある)サプライチェーンの課題に効果的に対処するには、あらゆる階層やあらゆるレベルで詳細な可視性を得られるサプライネットワークを構築する必要がある」と述べている。
続いてSilverglate氏は、4つのテーマの中でももっとも喫緊の課題は、ハイブリッドな労働力の構築かもしれないと話した。同氏は、ハイブリッドワークフォースモデルとこの働き方を確実に定着させていく上で、2022年は重要な1年になると述べている。特にIT企業は、新たなハイブリッドワークフォース戦略を策定するにあたって、いくつかの点に注意する必要があるという。
その1つが平等性(equivalence)だ。Silverglate氏は「(平等性とは)企業は人々が平等に扱われていると感じる状態を確保すべきだという考え方だ」と説明している。
「あなたがオンラインで働くか、部分的にオンラインで働くか、対面で働くかを選択したときに、どうすれば一貫性のある態度で他の人たちを扱えるかが問題になる。例えば、画面越しにしか見ていない人と、頻繁にオフィスで会っていて時にはランチに一緒に行く人を、どうすれば平等に扱えるだろうか」