DXを成功へと導く秘訣–6人のリーダーが示す戦略策定のヒント

今回は「DXを成功へと導く秘訣–6人のリーダーが示す戦略策定のヒント」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。

　デジタルトランスフォーメーションは非常に幅広い概念であり、クラウドベースのサービスの導入から、ビジネスモデルの変化をサポートする新興技術や新しい働き方の導入まで、さまざまなものが含まれる。本記事では、テクノロジー主導の変革を実現する方法について、6人のデジタルリーダーからのアドバイスを紹介する。

　デジタルリーダーがIT部門やビジネス部門の他の幹部と協力して、最初に重要な要件を特定しなければ、デジタルトランスフォーメーションを失敗に向かわせることになる。

　Markerstudy GroupのITグループ責任者のAdam Miller氏は、優れたデジタルプロジェクトを実施するには他の経営幹部との強固な関係を維持することが必須だと述べた。

　「互いにコミュニケーションをとる時間を確保しよう。定期的に連絡を取り合って、連携を維持できるように努める必要がある」とMiller氏は語る。

　「私の役割の大きな部分を占めているのは、財務、人事、マーケティング、仲介部門、Auto Windscreensのようなブランドなど、非常に幅広いグループにわたって、当社の成功に必要なものを提供することだ。私はそれらの関係を維持し、ビジネス部門が必要とするものを提供する必要がある」

　食品飲料大手のPepsiCo Europeでデジタル製品および体験担当ディレクターを務めるMia Sorgi氏によると、デジタル化を最大限に活用したいビジネスリーダーは実験をする必要があるという。

　Sorgi氏のデジタル組織は、外部の専門家と提携して、コネクテッドクーラーやディスペンスシステム、テクノロジーを利用するその他の機械など、幅広い分野でビジネス上の課題を解決する革新的なソリューションを探している。

　イノベーションを探求し続けることがPepsiCoにとって非常に重要だとSorgi氏は語る。同氏のチームは先頃実施したジェスチャーベースのプロジェクトで、KFCレストランの顧客が手を動かすことでサービスを受けられるようにした。

　「われわれが実験について学んだのは、実験がどれほど必要かということだ」とSorgi氏。「どのように機能するか分かっているなら、それは実験ではない。物語の結末は、書き上げるまで分からないこともある。したがって、新しいものへと行き着くためには、そうしたイノベーションとリスクに慎重に取り組まなければならない」

　優れたアイデアをテクノロジー主導のビジネス変革につなげたいなら、成功に不可欠なのは人間だ、と語るのは、コベントリー大学の最高情報責任者（CIO）のStephen Booth氏だ。

　「文化から始める必要がある」。Booth氏はこのように述べた。「まずチームを構築し、その後にチームに仕事を与えるというのが、われわれの信念の1つだ。仕事を作ってからチームを集めようとしてはならない」

　プロジェクトを遂行する人々の間で適切な文化が育まれるように注力することは重要だが、デジタルリーダーはIT部門以外にも目を向けなければならない。変革を目指す旅には、テクノロジーを使用する人々にも同行してもらおう。