SCSK、意思決定を迅速にするデータ活用基盤サービスを提供

今回は「SCSK、意思決定を迅速にするデータ活用基盤サービスを提供」についてご紹介します。

関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 SCSKは11月29日、統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP S/4HANA」を中核に社内外のあらゆるデータを速やかに統合するデータ活用基盤「Add-Value for Insight」を12月から提供すると発表した。経営層から工場や営業といった現場の従業員まで、誰もがタイムリーにデータを活用する「データドリブン経営」の実現を支援する。今後1年間で4~5社、2025年度までに10~15社への導入を目指す。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が広く認識されるようになり、データ活用に取り組む企業が増えている。しかし実際には、思うようにデータを活用できている企業は一握りというのが現状だ。その大きな要因の一つとして、事業や組織ごとにシステムや業務が縦割りで、データも分断されているシステムの「サイロ化」が挙げられる。これにより、データの収集や加工に多大な時間を要してタイムリーな分析ができない、データの鮮度が低下するといった状況が生じている。

 Add-Value for Insightは、SAP S/4HANAを中心とする基幹システム(SoR:Systems of Record)と、顧客関係管理(CRM)などの顧客接点を担う情報システム(SoE:Systems of Engagement)のデータをシームレスに連携・統合して、インサイト(洞察)を得るための分析活動を支援するデータ活用基盤(SoI:Systems of Insight)という。

 さまざまな形式のデータを収集・抽出・変換・格納し、それらのデータをカタログ化する。社内に散在する全てのデータを一元管理することで、データのサイロ化を解消し、データの収集と加工に要する時間を短縮し、全社横断的にどこからでも容易に欲しいデータを発見し、分析・活用することが可能となる。

 具体的には、データ管理基盤「Informatica Intelligent Data Management Cloud」(IDMC)を用いてSAP S/4HANAや周辺システムからデータを収集し、「Google Cloud」に蓄積する。その上で、インフォマティカ・ジャパンのデータカタログでデータを管理する。

 インフォマティカのデータ管理製品とGoogle Cloudのサービスを検証済みモデルとしてテンプレート化しているため、一から環境構築・検証をする必要がなく、データ活用基盤を短期間・低コストで構築できるとしている。また、クラウド基盤には、高い安定性とスケーラビリティーを確保したシームレスなデータプラットフォームを提供するGoogle Cloudを採用。データウェアハウスやSAPデータ活用テンプレートなど多種多様なデータの活用を支援するサービスを豊富にそろえており、SAPの複雑な構造データを扱いやすい形式に変換し、データ分析での活用を容易にする。

 SAP S/4HANAをはじめとして多種多様なシステムに接続することが可能なインフォマティカのコネクターを備えているため、社内外のさまざまなデータを迅速に収集・抽出・変換・格納する。これにより、データの収集と加工に要する時間を大幅に短縮する。新たに導入するシステムにもいち早く対応することが可能とのこと。

 蓄積したデータは、インフォマティカのデータカタログを使ってデータの所在や意味からデータを見つけやすい状態にすることで、目的のデータを探索する時間を大幅に削減する。また、データ項目レベルでシステムを横断するデータの流れを追跡することで、データの所在を確認することも可能。データの品質・傾向を把握し、すぐに活用できるデータか確認することも可能という。これにより、分析に利用したいデータの発見が加速され、データの鮮度が高いままタイムリーに活用していくことが可能となる。

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