竹中工務店、新オフィスビルでサイバーセキュリティ対策サービスを運用

今回は「竹中工務店、新オフィスビルでサイバーセキュリティ対策サービスを運用」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 竹中工務店グループは、10月3日に開業した新オフィスビル「竹中セントラルビル サウス」において、オフィスビル向けのサイバーセキュリティ対策サービス「Smart Secure Service」、データ連携が容易なクラウド型の建物OS「ビルコミ」のデータ処理基盤を導入した。導入を支援したSBテクノロジー(SBT)が12月2日に発表した。

  Smart Secure Serviceは、脆弱(ぜいじゃく)性診断サービスによる、IoTデバイスや制御コントローラーに潜む脆弱性の現状把握から、具体的な対策に向けた方針の策定、サイバー攻撃対策と継続的な監視・運用を提供する。SBTはこれまで、NECとサイバートラスト(CTJ)、竹中工務店と共に、竹中工務店所有のビルで同サービスを用いたサイバーセキュリティ対策の有用性に関する実証実験を行い、不正侵入やウイルス感染に対しても強固なセキュリティ性能の発揮を実証した。

 同実証の結果を受け、竹中セントラルビル サウスにおいて同サービスの導入を決定。同施設では、建物の脱炭素化・運用管理に関わる各種ソリューション技術をビルオートメーション(BA)システムに盛り込んでおり、Smart Secure Serviceは、このようなBAシステムのサイバーセキュリティ対策として実運用を開始したという。

 具体的には、省電力・高速にデータ処理を行い、通信量やクラウドでの処理負荷を軽減する通信機器であるネットワーク中継型「IoT-GWデバイス」を用いる。同施設のBAシステムにIoT-GWデバイスを実装し、内外からの不正アクセスやIoT-GWデバイスによる誤作動、プログラムデータの改ざん、ウイルス混入などを検知・防御し、許可されていないアプリケーション起動の機械学習による異常通信や検知などを行う。さらに、ネットワークオペレーションセンターにより、24時間体制での監視を行い、攻撃を検知した際にも迅速に対応できる仕組みを構築しているという。

 また、Smart Secure Serviceの導入と併せて、オープンな通信規格を採用したクラウド型のデータプラットフォーム「ビルコミ」の一部機能である、データ処理基盤を導入。これにより、建物設備システムや各種センサーを通して得られるビッグデータを効率的かつ安全に扱えるとしている。

 竹中セントラルビル サウスでは、今後もスマートビルの実現に向けてさまざまな先端技術の導入を予定している。またSBTは、Smart Secure Serviceを通して、さらなるBAシステムのセキュリティ対策を行うとともに、今後はセキュリティアナリストによる24時間体制の監視を行うセキュリティ監視センターとの連携を予定しているという。

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