ベネッセ系物流のジップ、サーバーを1年10カ月間トラブルゼロで運用
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日本ストラタステクノロジーは、同社がベネッセグループの物流会社ジップに販売した無停止サーバー「Stratus ztC Edge」が、1年10カ月間一切のトラブルが発生することなく稼働していると発表した。
ジップは、ベネッセの通信教育の学習教材やダイレクトメール(DM)の発送代行事業を皮切りに、通信販売会社や量販店などの物流および販売促進の支援、コールセンター運営や顧客データ管理などのビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)事業を手掛ける。年間3億通の発送物も取り扱うという。
同社は、受託したDMなどの発送管理や指示、印刷処理、検品、出荷管理などのシステムをStratus ztC Edgeで運用する。Stratus ztC Edgeは、高可用性が必要なシステム向けの物理サーバーで2台(1セット)の冗長構成で運用される。メーカーが10年間の長期保守も行う。
ジップでは、業務システムで個人情報を含む機密情報を取り扱うことから、システムの稼働環境をオンプレミスとして、主要顧客ごとに専用サーバーを使用していたが、各拠点にサーバーが乱立し、運用性やコストが非効率だったという。また、顧客1社当たり1日に2万件以上を発送するためシステム障害による業務停止が大きな問題になるという。ただ、障害時はインフラ管理担当者が現場で手作業により復旧作業を行っており、その間の発送業務停止とシステム運用管理の業務面での負荷が大きいことも課題になっているとのことだ。
そこで、これら課題の解決手段としてジップはStratus ztC Edgeを採用。2021年2月に稼働を開始し、現在は4セットのStratus ztC Edgeを運用。2セットを追加中で、計6セットの構成にするという。
Stratus ztC Edgeには、自律的な監視と自己保護の機能が搭載され、1台のサーバーが故障しても、もう1台で稼働を継続し、故障した機械を入れ替えれるだけで対応できるとのこと。ジップは、機器の障害でも稼働を継続でき10年間の長期保守サービスもあることから、障害発生時の人的コストを考慮して10年使用を想定したトータルコストが十分に投資対効果に見合うと判断し、採用を決めたという。