エッジコンピューティングを軸に日本市場へ本格展開–ルーメン・テクノロジーズの田所社長
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2023年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
ルーメン・テクノロジーズ 代表取締役社長 田所博文氏
ルーメン・テクノロジーズは、通信事業者として前身のSAVVISが日本でホスティングサービスを開始し、今年は35年目となります。
その間、産業構造は、コンピューターによる自動化とインターネットの普及を代表する第三次産業革命から、人工知能(AI)やIoTが知的活動を行う第四次産業革命へと大きく変革しました。そして、コロナ禍を経て、社会の急速なデジタルシフトが進み、多くのデジタルサービスが誕生しました。世界のIT支出は年間5%程度の成長見込みとなっています。それに伴い、インターネットトラフィックも急増し、日本でも年率20%で増加しています。通信事業者には、より高速・低遅延、大容量、高品質で高セキュリティーな通信ネットワークと関連サービスが求められています。
ルーメン・テクノロジーズは、このような状況下、2020年にCenturylinkから社名変更するとともに、従来のネットワークホスティング事業者から、包括的なテクノロジープラットフォーム企業に変革しました。世界60カ国以上で40万マイルに及ぶ光ファイバーを利用して、アプリケーションやデータのための最速かつ最も安全なプラットフォームを提供しています。日本市場では、特にお客さまのニーズが高い「専用インターネット回線」「コンテンツ配信サービス(CDN)」「マネージドホスティング」「アダプティブネットワーク」「セキュリティサービス」に力を入れ、日本のお客さまのデジタルシフトと通信需要を支えてきました。
2022年は、帯域保証のビジネス向けインターネット接続やCDNが好調で、大容量のデータの送受信、ユーザ数の急増と配信安定化を課題とする多くの配信業者様や企業様に支持されたほか、ウェブセキュリティに関心の高い企業様からはふるまい検知型の次世代WAFについての引き合いをたくさん頂きました。
また年度末には、さらなる市場の需要に応えるため、データ量の増大やリアルタイム処理の需要に対応するエッジコンピューティングを日本市場に投入しました。Lumenエッジベアメタルは、ユーザの希望するロケーションで、要望のスペックで専用の従量課金制のエッジ占有サーバーサービスで、遅延を大幅に削減し、セキュリティとパフォーマンスを最大化します。
2023年は、このエッジコンピューティングを主力商材として、本格的に日本市場に展開していき、さらに高度なアプリケーション配信システムの充実を図ります。また、長年のクラウド運用の実績を生かし、マルチクラウドの統合運用管理サービスを拡充していきます。さらに主要なパブリッククラウド事業者様とのパートナーシップを強化していきます。そして、お客さまの視点に立ったサポート体制を強化するため、人材やオペレーションに投資し、お客さまのニーズに寄り添ったビジネスに変革していきます。
ルーメンは、テクノロジーによって人類の進歩を促進することを目標にし、事業を進化・拡大し、これからも日本の企業そして社会のデジタル変革に貢献していきます。