primeNumber、「海外展開」「無料プラン」で攻勢–データ活用のすそ野を拡大へ
今回は「primeNumber、「海外展開」「無料プラン」で攻勢–データ活用のすそ野を拡大へ」についてご紹介します。
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primeNumberは、データ統合自動化サービス「trocco」の「海外展開」や「フリープラン」を打ち出すなど、データ統合市場で攻勢を強めている。
troccoはエンジニアが手作業で行っていたデータ統合を自動化し、企業のデータ活用を効率化するSaaS。「データ統合に関する工数の約9割を削減する」といい、エンジニアがより戦略的な業務に集中するのを支援するとしている。
同社がtroccoの海外展開を発表したのは2022年3月。代表取締役で最高経営責任者(CEO)の田邊雄樹氏は当時、「5年後の2027年辺りには、日本事業と同じ程度の顧客数の獲得を目指したい」と意気込みを語っていた。現在の進ちょくは「最初の10社の獲得を進めており、年内には達成できる見込みだ」といい、世界での導入実績を強くアピールしていきたいと海外展開の手ごたえを語った。
注力地域の北米だけでなく、東南アジアやインド、欧州でも引き合いがあり、製品に対する意見のほか、一部からは提携や協業の提案なども受けているという。
また、田邊氏は「(日本との時差の関係もあり)海外では自力で問題を解決するユーザーが多い」という傾向から、マニュアルなどドキュメント類の充実が一層求められるとの認識を示した。ユーザーコミュニティーの醸成も視野に入れるが、足元では国内の活動が中心となっている。「日本でのコミュニティーを組成しているところで、これまでに交流会を2回実施した。春ごろに3回目を計画している」
2023年2月には、troccoのサービスを無料で利用できるフリープランの提供を始めた。月額10万円のライトプランで提供される機能が使え、データ活用の一連の流れを体験可能としている。
その背景について、田邊氏は「(従来の想定だった)エンジニアだけでなく、ビジネスユーザーにも利用が広がってきた中、いきなり有料プランでは導入のハードルが高いという声があった。当社はデータ活用の促進を目指しており、はじめの一歩を踏み出しやすい環境を作り出すことで、そこからビジネスとしてお付き合いしていきたい」と話す。
また、データ活用環境の整備や運用体制の構築などを支援するデータエンジニアリングソリューションサービスとも相互補完しながら、企業のデータ活用のすそ野を広げていく取り組みになるという。
「(フリープランであれば)大手企業などでも予算を組まずに利用を始められる。また、既存ユーザーであっても別部門で試しに使ってみたいというユースケースに対応できる」とメリットを挙げる。
troccoは、製薬会社のピップやフリマアプリのメルカリ、ソフトウェアテストのSHIFTなどの企業が導入しており、田邊氏によると「フリープランでの活用を含め、1000社を超えるタイミングも近い」という。