日本IBMとレッドハット、安田倉庫の「総合物流情報システム」刷新を支援
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安田倉庫は、「Red Hat OpenShift Service on AWS」(ROSA)を活用し、同社の総合物流サービスを支える「総合物流情報システム」のモダナイゼーションを行った。この取り組みを支援した、日本IBMとレッドハットが4月13日に発表した。
安田倉庫グループは倉庫業を中核に物流事業を全国に展開している。同社は、「長期ビジョン2030」と中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge2024」を策定し、物流事業において付加価値の高いロジティクスサービスの提供による取引拡大や物流施設の増強を行い、事業基盤の強化を図るなど、事業拡大に向けたグループ経営インフラの強化に取り組んでいる。
今回の取り組みでは、日本IBMがモダナイゼーションのロードマップ策定から、概念検証(PoC)による実現性を確認。安田倉庫の基幹システムで利用しているオペレーティングシステム「IBM i」および、レッドハットとアマゾン ウェブ サービス(AWS)が共同で運営するフルマネージドサービスROSAを基盤とするコンテナ技術を活用し、基幹システムのモダナイゼーションを支援した。
これにより、「次世代総合物流情報システム」をROSA上に構築。同システムにより、各顧客の商品特性や業務特性に応じた機能の提供スピードを向上させるとともに、新サービスを実現するための最新技術を活用することで、付加価値の高いサービスを継続的に提供できるという。
基幹システムの段階的なモダナイゼーションの最初のステップとして、インターネットを経由した顧客からの入出庫指示や作業状況などの物流情報をリアルタイムで顧客と共有が可能になった。さらに、各倉庫現場での作業状況の全社レベルでの可視化や、PC、ハンディターミナル、スマートフォンなどのデバイスの活用により、業務のデジタル化と効率化につながるとしている。
安田倉庫は顧客ごとに特性の異なる商品や入出庫に伴う固有業務の対応を容易にするため、ROSAを通してマイクロサービスを適用することで、最適化した物流サービスを短期間で提供し、現行システムの課題であるプログラム資産の肥大化の抑制を目指す。
次世代総合物流情報システムは2月から稼働しており、今後はIBM i上で稼働している業務の中で、ビジネス環境の変化に追随する必要のある業務領域を段階的にROSA上に移行するという。また、プラットフォームの管理やサポート、更新はレッドハットとAWSのエキスパートが一貫して行う。安田倉庫は、同システムにより、顧客のニーズに柔軟に対応し、付加価値の高いサービスを持続的に提供していく。