アトラシアン、プロダクトのライフサイクル全体を支援–「Jira Product Discovery」を提供

今回は「アトラシアン、プロダクトのライフサイクル全体を支援–「Jira Product Discovery」を提供」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 アトラシアンは、プロダクトマネージャー向けの製品として、プロダクトの計画立案から合意形成までできる「Jira Product Discovery」をグローバルで正式にリリースしたと発表した。

 同社は、「アトラシアンプラットフォーム」上に3つの分野でソリューションを提供している。ソフトウェア開発の分野ではプロジェクト管理ツールの「Jira Software」、サービス運用とサポートの分野ではIT管理サービス(ITSM)の「Jira Service Management」、そしてビジネスプロセス管理においては全社向けの「Jira Work Management」を提供。今回のJira Product Discoveryはソフトウェア開発の領域におけるツールだとしている。

 同製品では、部門横断でプロダクトに対するアイデアや計画立案、情報を1カ所にまとめて共有できる。「Slack」や「Googleスプレッドシート」「Twitter」などの各種ツールとの連携ができるため、アイデアを補足するアンケートや顧客の声がある場合も容易に共有できる。

 また、コメント機能も搭載しているため、プロダクトに関係する全ての従業員がその場でコミュニケーションを取ることができ、即座に合意形成を行うことで優先度の高いものから開発に着手できる体制をつくれる。開発計画の情報をオープンにでき、関係者は進捗(しんちょく)状況を随時確認できる。加えて、Jira Product Discovery上で承認を得たプロダクトは、開発フェーズのJira Software上の作業にシームレスに接続できる。

 Jira Product Discoveryについて同社は、プロダクトマネージャーおよび事業やプロダクトに関わる技術部門や経営部門、営業部門など多岐にわたる関係者が協働するためのツールとして位置付けている。今回、同製品をリリースすることにより、開発サイクルの全てを同社が提供するソリューションによってカバーできるという。

 また、プロダクト開発における「収集」「優先付け」「コミュニケーション」をJira Product Discoveryで行い、「ソフトウェアのデリバリー」をJira SoftwareおよびJira Work Managementで支援。運用面はJira Service Managementで行うことができ、Jiraソリューションはプロダクトのライフサイクルを一気通貫でサポートする。

 同製品を提供する背景として同社は、「プロダクト」という言葉が、今や「モノ」や「ハードウェア」だけでなく、それに付随する「サービス」も含まれるようになり、結果として事業全体がプロダクトであると捉えられるようなものが出てきていること。そして、プロダクトマネージャーは事業全体の成功に責任を持つ必要が出てきたことを挙げた。そしてこれはIT業界だけでなく、製造や金融といった業界でも同様の動きがあるという。

 同社によると、グローバルでは「経営層から十分な理解を得られていない」と感じるプロダクトマネージャーは少なくなく、また「プロダクトロードマップを作成する時間が無い」「サイロ化された環境で働いており、部門間のコミュニケーションが取りづらい状況である」という課題を抱えているという。

 他方、プロダクトマネージャーカンファレンス実行委員会が行った、「日本で働くプロダクトマネージャー大規模調査レポート2022」によると、「プロダクト戦略の立案」や「プロダクトのミッションやビジョンの策定」「プロダクトの市場調査やリサーチ」に対して優先的に時間を使いたいと回答する人が多かったものの、プロダクトマネージャーが実際に多く時間を割いている業務は「エンジニアとのやりとり」や「各施策の仕様書や製品要求仕様書(PRD)の作成」「ビジネスメンバーとのやりとり」が上位に挙がった。

 同社は、プロダクトマネージャーが抱える理想とギャップを埋めるために、Jira Product Discoveryをリリース。さまざまな部門や立場の従業員が使いやすいように操作性をシンプルにした。同製品により、合意形成をしやすくし、意思決定までを迅速にできるとしている。

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