Anthropic、AIチャットボット「Claude 2」を一般公開

今回は「Anthropic、AIチャットボット「Claude 2」を一般公開」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 人工知能(AI)の新興企業Anthropicが、OpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Bard」といったチャットボットの新たなライバルとなるAIチャットボットを一般公開した。同社は、米国時間7月11日付のブログ記事の中で、AIチャットボットの新バージョンである「Claude 2」は、前世代の「Claude」よりもパフォーマンスと安全性が向上し、より長い回答を生成できると述べた。

 Claude 2は、同日からベータ版として一般公開されているが、これまでのバージョンは既に、SlackやZoomなどの企業の製品に組み込まれている。他の生成AIチャットボットと同様に、Claude 2は大規模言語モデルに基づいており、自然な言葉で質問や要望に応えることができる。Anthropicによると、Claude 2は、テキストの要約、文書の作成、コーディングなどのタスクの支援が可能だという。

 OpenAIのChatGPTが2022年終盤に登場して以来、IT企業各社によって大量の生成AIツールが一般ユーザーを対象に提供されている。最新チャットボットは、指示を与えることで、電子メールの返信、旅行日程、詩の作成などができるが、品質はチャットボットによってまちまちだ。これらのツールは、膨大な量の情報によってトレーニングされており、パターンを特定して、もっともらしく聞こえる回答を生成するようにプログラムされている。

 しかし、チャットボットは、誤った回答を返しがちで、時には存在しない情報源を示すこともある。これらのツールが急速に導入されたことで、偽情報の拡散や偏見の拡大といった潜在的な問題に対する懸念も生じている。

 Anthropicは、Claude 2が前世代よりも有害な出力を生成する確率が低いとしており、「基本的な安定性を高めるためにイテレーションしているため、Claude 2はより無害となり、不快または危険な出力の生成を促しにくくなっている」と述べている。

 同チャットボットは現在、米国と英国で公開ベータ版として提供されている。同社は、今後数カ月のうちにClaude 2を世界中で提供開始する計画だ。

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