「データの問題の多くは構造化データで簡単に解決できる」–Domo CDOが語る基本の大切さ
今回は「「データの問題の多くは構造化データで簡単に解決できる」–Domo CDOが語る基本の大切さ」についてご紹介します。
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人工知能/機械学習(AI/ML)などデータを活用した技術がますます重要性を増している。その一方で、データ活用に頭を悩ませる企業に対して、データ分析ツールなどを提供するDomoで最高デジタル責任者(CDO)を務めるMohammed Aaser氏は「基本的なことが大切」だとアドバイスする。「AI時代」などとも呼ばれる今、同社の戦略などを聞いた。
–CDOとして日々、どのようなことに取り組んでいるのでしょうか。
業務時間の半分を社内向け、残り半分を社外向けに費やしている。社内向けには、どのようにすれば売り上げを伸ばせるかを分析するダッシュボードを作成している。顧客と対話を始める前に、Domoのようなツールをどのように使うのか、顧客が抱える課題をどのように支援できるのかなどを見ている。最終的に、われわれが効率良く成長するにはどうすればいいのかを、外部のデータも含めてさまざまな切り口で分析している。
社外向けには、例えば、ツールの機能を使いこなせているか、ユーザーは増えているか、Domoを用いてさらなる価値を創出できないかなど、顧客の体験を改善する方法を探っている。顧客利益の視点だけでなく、データ活用のコストを低減するための提案も行っている。
–企業のデータ活用の必要性が言われて久しいですが、実態をどのように見ていますか。
私が調べたところ、一般的な企業では、データサイエンティストやデータアナリストなどの専門家は全体の3%を占めるに過ぎない。企業はそうした専門家のためにツールを整備しているが、残る97%が使いこなせなければ、その投資が有効に活用されているとは言えない。
–どのデータを用いれば得たい洞察が得られるのかなど、ツールを使いこなす以前の課題もあります。Domoはどのように支援できるのでしょうか。
データの活用にはまず、良い仮説が必要になる。良い仮説は、ビジネスを理解していないと生まれない。
Domoの場合、コストの多くはインフラと営業に関するものである。そこで、私はインフラを最適化するにはどうすればいいか、営業の売り上げを伸ばすにはどうすればいいかを分析する。例えば、どの顧客が成長するのか、新規顧客を獲得するチャンスはどこのあるのかといった予測を立てる。そして、データエンジニアが少ない企業なのか、われわれのターゲットよりも成長している企業なのか、など必要なデータは何かを考える。そうやって仮説を立て、検証していく。
これはどの企業でも同じで、ビジネスを良く知る人が仮説を立てたら、次はセルフサービスでデータのジャーニー(旅路)を進める。ここで多くの人がつまずくことになる。仮説を検証するためのデータをどのように探して持ってくるのか、また仮説を立てたがどのように実証すればいいのか分からない。仮説を検証するためには4~6つのツールが必要になるが、社内になければ新たに導入して使い方から覚えなければならない。その結果、多くの人が「Excel」に戻ってしまう。
Domoなら、データの接続から分析、モバイルアプリまで、必要な機能が全てそろっている。各ツールをバラバラに導入したとしたら、使い方を覚えるまで半年~1年はかかるが、Domoであれば2週間~2カ月程度でソリューションを構築できる。つまり、6倍のスピードでデータ活用に必要な環境を整えられる。しかも、既存のデータウェアハウスなどの上に構築できるので、これまでの投資が無駄にならない。
前述した3%の専門家に加え、残る97%を占めるビジネスユーザーを支援できるのがDomoの特徴だといえる。