「Linux」で「Git」の使用を開始するには
今回は「「Linux」で「Git」の使用を開始するには」についてご紹介します。
関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Git」は市場で最も広く使用されているバージョン管理システムだ。非常に大規模であり、世界中の開発者が利用している。
Gitは、バージョン管理システムとしてだけでなく、リポジトリーをデスクトップやサーバーに複製する手段としても使われている。リポジトリーを複製したら、そのリポジトリーに存在するあらゆるアプリケーションをインストールできる。
「Linux」を使用する最初のステップ(あるいは、開発者としての最初のステップ)で、Gitについて学習する必要はないかもしれないが、将来のある時点で、その知識が必要になるだろう。筆者は、コードだけでなく、ドキュメントやそのほかの種類のファイルにも、Gitと「GitHub」を使用できることに気づいた。本記事では、LinuxでGitの使用を開始する手順について説明する。
ここでは、「Ubuntu」ベースの「Pop!_OS Linux」を使って、Gitの説明を進める。ほかのディストリビューションを使用していても問題はないが、Ubuntuまたは「Debian」ベースではないLinuxディストリビューションを使っている場合は、インストールコマンドで、aptの代わりに、自分のディストリビューションで使われているパッケージマネージャーを使用する必要がある(例えば、「RHEL」ベースのディストリビューションの場合はdnf)。Linuxディストリビューションに加えて、sudo権限を持つユーザーも必要だ。
必要なものは以上だ。それでは、Gitの使用を開始する手順の説明に移ろう。
デスクトップメニューをクリックして開き、ターミナルアプリケーションを検索する。見つかったら、起動する。
ターミナルウィンドウから、以下のコマンドでGitをインストールする(このコマンドは、1回のステップで、必要なパッケージをダウンロードしてインストールする)。
Gitをインストールしたら、ローカルリポジトリーを作成する必要がある。それを行うには、リポジトリーを格納するフォルダーを作成する必要がある。これは、以下のコマンドで実行可能だ。
cd ~/myprojectコマンドを実行して、新しいディレクトリーに移動する。リポジトリーを初期化するには、以下のコマンドを実行する。
最初のリポジトリーの初期化は、これで完了だ。
プロジェクトディレクトリーから、以下のコマンドを使用してREADMEテキストファイルを作成する。
このファイルには、ほかの開発者やユーザーに伝えたい情報を追加することができる。完了したら、「Ctrl」+「X」キーボードショートカットでファイルを保存する。
ファイルをリポジトリーに追加すると、Gitは自動的にそのファイルを認識するが、操作することはできない。Gitがファイルを使用できるようにするには、コミットと呼ばれるものを追加する必要がある。コミットとは、ソースコードに加えられた最新の変更をリポジトリーに送信する操作のことだ。つまり、コミットを実行しないと、Gitは変更を認識しない。今回のケースでは、Gitは、新たに追加されたファイルに情報が含まれていることを認識できない。