GMOコマース、店舗スタッフの「LINE」接客を支援する新サービス–安全性の担保図る
今回は「GMOコマース、店舗スタッフの「LINE」接客を支援する新サービス–安全性の担保図る」についてご紹介します。
関連ワード (マーケティング、リテールテック最前線等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
GMOコマースは、店舗スタッフによる「LINE」を活用した接客を支援するサービス「GMOスタッフコネクト」の提供を開始した。GMOインターネットグループが1月9日に発表した。同サービスは、スタッフの業務用LINEアカウントを個別に作成し、顧客とのやりとりを可能にする。
店舗の公式LINEでは対応できない細やかなオンライン接客を実施するには、スタッフの個人アカウントを利用する必要があった。しかし、スタッフの個人アカウントでは、退職時の顧客情報漏えいや労働時間外の接客といった労務面での懸念、ブランドの世界観を統一できないなどの課題がある。そこでGMOコマースは、スタッフと顧客のLINEでのコミュニケーションを円滑化しながら安全性を強化するため、同サービスの提供に至った。
GMOスタッフコネクトは、スタッフが個人単位で運用するLINEアカウントを一括管理する。ログインユーザーを管理し、スタッフの退職時やスマートフォンの紛失時などにログイン権限を取り消すことで、顧客情報の持ち出しや漏えいを防止する。
労働時間外の接客を制限する機能も搭載し、ワークライフバランスの担保を図る。具体的には、トーク画面に応答時間外であることを掲載するほか、スタッフが連絡可能な日程を自動返信する。緊急の連絡には対応時間外でも手動で対応できるよう、モードの切り替えが可能。
加えて、LINEでのやりとりを記録した月次レポートを導入企業に提出し、売り上げへの貢献を明確にする。これにより企業は、接客の成果を具体的に把握し、スタッフを適切に評価することが期待される。
現在、アースホールディングスが運営する美容室「HAIR & MAKE EARTH」での導入が決まっており、居酒屋やフィットネスクラブ、自動車ディーラーなど、さまざまな業界における大手チェーン店で導入が検討されているという。
初期費用は無料、月額利用料はスタッフ1人当たり税別300円から。今後は、LINEの文面作成をAIで支援する「AIによるメッセージ作成アシスト機能」の提供も予定している。
スタッフ単体の接客用LINEでは、トーク画面下部のメニュー「リッチメニュー」を固定表示し、専用ツールを用いてサービス側で企業指定のメニュー内容を表示する。企業が告知したいメッセージの一斉配信も代行し、各スタッフのアカウントから店舗のキャンペーンや営業時間の案内などを配信する。