NECとコニカミノルタ、ローカル5G利用の工場内移動ロボット制御技術を発表
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NECとコニカミノルタは1月17日、ローカル5G(自営型第5世代移動体通信)や画像認識のAI(人工知能)などを利用して両社が開発を進める工場内移動ロボットの制御技術などを発表した。
両社は、2020年3月にローカル5Gの製造業での活用に向けて協業を開始し、5GとAIやモノのインターネット(IoT)などを利用して、柔軟性の高い多品種少量生産が可能な工場設備の高度化を目指す「未来ファクトリー」構想を掲げる。
コニカミノルタは、画像処理などの中核技術とAIやIoTを組み合わせるプラットフォーム「FORXAI」を展開するほか、2020年に開設した共創型研究開発拠点「Innovation Garden OSAKA Center」(大阪府高槻市)で、ローカル5Gと画像技術、IoTを利用したサービス開発を進めている。
今回は、両社がこれらの取り組み実績とNECが開発した「マルチロボットコントローラ」を組み合わせて、「無軌道型無人搬送車(AGV)」の高度な自動制御システムを共同開発した。Innovation Garden OSAKA Centerに検証とデモストレーションの環境を構築して、実用化に向けた取り組みをさらに推進していくことを表明した。
NECによると、「未来ファクトリー」構想による工場内では、人間に代わって多数のさまざまなロボットが稼働する。このうちAGVは資材搬送を担うロボットになる。現状は、人間が事前に設定したエリア内での移動範囲が限定されるほか、マルチベンダーの多数のAGVの制御、多様な業務システムとの連携に課題があるという。これら課題に対処するためにマルチロボットコントローラを開発したという。
マルチロボットコントローラでは、ローカル5Gによる低遅延・大容量・高密度通信を生かして、カメラ映像などからのAIによる物体識別と自動での最適経路の算出、多数の制御モジュールの実装によるAVG制御のマルチベンダー対応、Application Programming Interface(API)提供によるAGVの統合運用管理・監視・制御システムなどとの連携を実現するとし、今回はこれにFORXAIを組み合わせている。