困難伴うITプロジェクト、失敗を避けるための4つのアプローチ

今回は「困難伴うITプロジェクト、失敗を避けるための4つのアプローチ」についてご紹介します。

関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 デジタルトランスフォーメーションに対する要求は高まり続けており、ITリーダーは、パートナーやタイムライン、要件が異なる複数のプロジェクトを同時に管理しているが、こうした要求を管理していくのは簡単ではない。何か問題が起きる可能性がある場合や、実際に問題が起きてしまった場合はなおさらだ。

 業界専門家によれば、多くのプロジェクトは、最善を尽くしても失敗に終わっているという。またITを専門とする調査会社であるGartnerは、よくある失敗の原因として、非現実的な目標、実績のないチーム、説明責任の欠如を挙げている。

 では、実際に問題が起こったときには、どのように介入すればいいのだろうか。ここでは、4人のITリーダーに、問題を回避し、プロジェクトを順調に進めるためのベストプラクティスについて聞いた。

 ジョージ・ベスト・ベルファスト・シティ空港のIT担当ディレクターを務めるBrian Roche氏は、想定外のことが起きた時には、正直さ、誠実さ、他人を責めない組織文化が重要になると述べている。

 「何か問題があるのであれば、何か間違いが起きたということだ。すでに間違いは起きてしまっているのだから、そのプロセスを止めることはできない。重要なのは、チームとして協力して問題を解決し、すべてが順調な状態に戻すことだ」と同氏は言う。

 ITリーダーは幅広い分野のさまざまなパートナーと連携しているが、問題が起きると、誰かの責任を追求したがる人たちが現れる。そしてそれは多くの場合、ある組織の失敗が、別の組織の経済的な損失につながる場合があるためだという。しかしRoche氏は、そのやり方は間違ったアプローチだと主張している。

 「私にとって一番大事なのは、組織内や組織外の顧客であり、彼らが必要としているサービスを確実に提供することだ。責任の押し付け合いをしていても仕方がない。対応が終わったら原因分析は行うが、私は、『あれは君のせいだ』と人を責めるタイプの人間ではない」と同氏は言う。

 Roche氏は、ITマネージャーは、自分たちが行った原因分析から学ぶ必要があると述べている。その後、その情報を使って業務プロセスや技術を継続的に改善し、再び間違いが起こらないように努めるべきだという。

 「真実を隠すことはできないし、隠すことに意味があるとも思わない。なぜなら、それは信頼を損なうからだ。そして、経営陣と取締役会、あるいはエンジニアチームとマネージャーの間の信頼が損なわれることは、誰のためにもならない」

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