アーティストに大きなチャンスをもたらすはずだったWeb3、蔓延する作品の盗難や肖像権の侵害で評価に傷

今回は「アーティストに大きなチャンスをもたらすはずだったWeb3、蔓延する作品の盗難や肖像権の侵害で評価に傷」についてご紹介します。

関連ワード (人達、最近同社、詐欺師等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Jillian C. York(ジリアン・C・ヨーク)氏はNFT(非代替性トークン)にはなりたくなかった。

ベルリン在住の作家で活動家ヨーク氏は、電子フロンティア財団のInternational Freedom of Expression(言論の自由を守り促進することを目的とするNGO)でも中核を担っている。どういうわけか、彼女の名前はいわゆるCypherpunk(サイファーパンク)の1人としてウィキペディアにも掲載されている。Cypherpunkはセキュリティ、暗号技術、プライバシーを推奨する活動家だ。ヨーク氏はこの3つを支持してるが、それらを自身の最も重要な関心事としたことはない。

「もちろん、ウィキペディアのリストから自分を削除することはできません。ですが私は、暗号技術を支持してはいますが、自分をCypherpunkだと思ったことはありません」と同氏はいう。同氏はウィキペディアの編集ルールを尊重しているため、自身が参加したくもないグループに強制的に参加させられてしまったわけだ。

ところが、2021年のクリスマスイブに、ウィキペディアに掲載されているヨーク氏と多数のセキュリティ賛同者およびCypherpunkたちがトークンマーケットOpenSea(オープンシー)にNFTとして登場したのだ。これらのトークンには、そのCypherpunkの想像画が含まれている。ヨーク氏のトレーディングカードには、回路や指紋とおぼしき背景から彼女の署名のトレードマークである坊主頭がちらっとのぞいている。またヨーク氏は、自分が参加したくないもう1つのグループにも属してしまっている。自分のアートや作品を盗まれてNFTを作成されてしまった人たちのグループだ。同氏は激怒している。理由は2つある。1つは、クリエイターが使用した写真は著作権保護されており、実は彼女の資産ではなかったこと。

もう1つは、名前のスペルが間違っていたことだ。

Really didn’t think I’d be a fucking NFT this soon

— Jillian C. York (@jilliancyork) December 26, 2021

トレーディングカードはプロの写真家が撮影した写真をもとにしたもので、Jillion Yorkという名前が入っていた。また、こうしたNFTコレクションには、ヨーク氏と同氏の仲間たちに加えて、セキュリティ界隈ではすでに忘れ去られたRichard Stallman(リチャード・ストールマン)やJacob Appelbaum(ジェイコブ・アッペルバウム)などの名前もあった。トレーディングカードに描かれたヨーク氏と数人の人たちは、そうした人たちと一切関わりたくないという考えだった。

「私はこうしたものを一切認めていませんし、削除して欲しいと思っています」とヨーク氏は12月26日にツイートしている。他の多くの支持者や被害者も同様のコメントを寄せている。OpenSeaとNFTクリエーターの間で何度もやり取りが行われた末、ItsBlockchain(イッツブロックチェイン)という会社が要求に応え、すべてのNFTを削除した。

分散化資産を破壊するために中央の管理会社にアクセスする必要があるという現実を多くの人達が皮肉だと感じている。

「まったくばかげているし、疲れます。Web3のデジタル資産という新たな領域では、他人のアイデンティティーをその人の許可なくトークン化し、取引可能な商品として営利目的で販売できるというのですから」とNew Republic(ニュー・リパブリック)の編集者Jacob Silverman(ジェイコブ・シルバーマン)は書いている。

ヨーク氏の試練は始まるのとほぼ同時に終わった。NFTのクリエーターHitesh Malviya(ヒテシュ・マルビヤ)氏がヨーク氏や他の被害者たちと連絡を取り、NFT画像を取り下げることに同意したのだ。数日後、これらの画像は削除され、代わりにMedium(ミディアム)の投稿が掲載された。この投稿でマルビヤ氏は次のように述べている。「我々のチームは暗号技術に関する若者達のコミュニティに、Cypherpunkという存在が、今日までにブロックチェーンテクノロジーの発展において果たした重要な役割について知ってほしかったのです」。

「残念ながら、多くのCypherpunkたちがこの考えに反対し、どのような形であれ参加を拒否しました。ですから我々はすべてのCypherpunkたちに、彼らに無許可でNFTを作成したことを謝罪しました」と同氏は説明した。

筆者がNFTについて、また個人の写真と情報、とりわけ他人のアートを金もうけに使うことができると思った理由を尋ねると、マルビヤ氏は不機嫌そうに次のように語った。

「我々はNFTにおける肖像権保護法については認識していませんでした。市場は規制されていないからです」と同氏は直接のメッセージで語った。「我々は3カ月間、人手と時間をかけて教育用のシリーズとこのNFTコレクションを作成しました。今回のことはいい教訓になりました。質問の答えになっていれば幸いです。コメントは以上です」。

今回の事態とそれに関するさまざまなコメントは、拡大しつつも混乱を招いているWeb3の一側面を表している。すべてのものが許可を必要としないなら、誰かの肖像、アート、データを使う際に許可を必要とするのは一体どのような場合だろうか?何より、Tシャツのデザインから裸体まで、何でもNFTに変えようとする輩に歯止めをかけるにはどうすればよいのだろうか?

関連記事:【コラム】NFTと未来美術史「NFTに最も近いのはウォーホルたちのポップアート」

残念ながら、ヨーク氏のようなケースは決して今始まったことではなく、クリエーターを一攫千金狙いのNFTクリエーターから守ることを目的とするまったく新しい産業とツールチェーンが作成されている。

2021年4月、NFTを使った別の大規模な窃盗事件が発生した。アーティストQing Han(ここではQuinni[クイニー])の作品が盗まれ、ヨーク氏のケースと同じプラットフォーム、OpenSeaに再投稿されたのだ。クイニーは健康と慢性病に対する芸術的な見方でファンから愛されていたが、2020年2月にがんで亡くなった。クイニーの死後も、彼女の兄と仲間のアーティストZe Han(ツェ・ハン)氏がクイニーのソーシャルメディアアカウントを維持し、彼女の作品を投稿した。

1年後、泥棒たちがクイニーの作品を匿名で投稿した。ファンからの激しい抗議の後、作品はOpenSeaを含むさまざまなNFTをサイトから取り下げられ、表面上はすべての作品がブロックチェーンから削除された。クイニーの兄はこの件の後、NFTサイトへの参加を拒否している。

「今回の件では、クイニーのアート作品が無許可で販売されていたことを確認のため申し上げておきます」とハン氏はTwitterに書いている。「クイニーのアートが販売されている合法的な場所はありません」(これは今後変わるかもしれないが)。

今回の件で、多くのクリエーターたちがNFTに関して教訓を学んだ。デベロッパーたちは暗号資産にまったく興味のない多くのクリエーター向けにたくさんのツールを作成した。こうしたツールは、彼らが盗まれたアートに気づけるように、窃盗が発生していることを強調するTwitterのフィードをポップアップ表示する。

OpenSea is now rejecting takedown requests (sent via their own Takedown Form) on stolen artwork, citing their ToS as the reason. We've heard from multiple artists who have sent proof of ownership, but OpenSea refused to take the work down. This thread has more info.⬇️ https://t.co/GBJBSHzmED

— NFT thefts (@NFTtheft) December 17, 2021

オンライン共有コミュニティDeviantArt(デヴィアントアート)のある重要人物は、大規模なアート盗難に詳しい。

「当社はこのプラットフォーム上で5億点を超えるアートをホスティングしています」とDeviantArtのCMOであるLiat Karpel Gurwicz(カーペル・ガーイッジュ)氏はいう。「当社は何年にも渡って、盗難事件を扱ってきました。別に今始まったことではありません。実際の規制がかけられる前から、オンラインアートコミュニティとして、盗難には常に対処してきました」。

最近同社はブロックチェーン上のユーザーアートを検索するボットを開発した。このボットは、OpenSeaなどの人気のNFTサイトに掲載されているアートを、登録済みユーザーの画像と比較する。また、機械学習を使用して、DeviantArtのサーバーにすでに投稿されているアートに似たアートを見つける。さらには、アーティストにOpenSeaやその他のプロバイダーへの連絡方法を表示することで、削除プロセスも簡素化する。

DeviantArtのCOOであるMoti Levy(モティ・レビー)氏によると、このシステムはまだ、正規所有者によって投稿されたアートと窃盗犯によって投稿されたアートを識別しないという。

「ほぼ完全に一致するアートを見つけた場合は、ユーザーに最新情報を伝えます」と同氏はいう。「そのアートが、そのユーザーのNFTである場合もあります。誰が作成したのかはわかりません」。

このDeviantArt Protect(デヴィアントアートプロテクト)というツールは成功しつつある。すでに8万件の著作権侵害ケースを見つけており、2021年11月から12月半ばまでに送信された通知は4倍増となっている。DeviantArtは、NFTクリエーターたちがすべてのアートをまとめて盗むことができないようにボット対策ツールも追加した。

皮肉にも、NFTを販売している分散化市場は1つまたは2つのプロバイダーの周りに集約され始めている。最も人気のあるプロバイダーOpenSeaでは、ヨーク氏やクイニーのようなケースに専念する完全削除チームを設置した。

DeviantArtは、2022年1月初めの3億ドル(約346億円)のラウンドの後、評価額が130億ドル(約1兆5592億円)に達し、軌道に乗った。同社はNFT市場では並外れた最大のプレイヤーで、アクティブユーザー数は推計126万人、NFTの数は8000万点を超える。DappRadar(ダップレーダー)によると、DeviantArtで過去30日間に行われた取引の総額は32億7000万ドル(約3776億7000万円)、取引件数は2億3300万件に達する。ライバル会社Rarible(ラリブル)の同期間の取引総額は1492万ドル(約17億2000万円)だった。

関連記事:NFTマーケット大手OpenSeaの評価額が約1.5兆円へ、わずか半年で約9倍に

OpenSeaはエコシステムにおける自社の立場をオープンにしており、アーティストからの取り下げ要求にもできる限り迅速に対応していると主張している。

「他人のパブリシティー権を侵害するNFTを販売するのは、当社のポリシーに反しています」とOpenSeaの広報担当者はいう。「当社は、肖像権の侵害であるという通知を受けた場合にアカウントを停止したり使用禁止にするなど、こうした違法行為に対して定期的に複数の方法で対応してきました」。

興味深いことに、OpenSeaはディープフェイクについても断固たる措置を取っているようだ。同社はディープフェイクを同意なしの私的画像(NCII、non-consensual intimate imagery)と呼んでいる。この問題はまだ広く表面化していないが、インフルエンサーやメディア界のスターにとっては有害なものになる可能性がある。

「当社はNCIIに対しては一切容認しない方針で対処しています」と同社はいう。「NCIIまたはその類の画像(ある人物に故意に似せて修正された画像も含む)を使用したNFTは禁止しています。またそうした作品を投稿したアカウントは迅速に使用禁止にしています。当社は顧客サポート、信頼性、安全性、サイト保全性を維持するための取り組みを積極的に拡充し、コミュニティとクリエーターを保護し支援できるように迅速に対応しています」。

しかし、こうしたOpenSeaの取り組みに対し、多くのアーティストたちは満足していない。アーティストたちの多くは、自分たちの作品や仲間の作品がNFTプラットフォーム上で盗まれる事態になる前から、NFTに対して懐疑的だった。多くのユーザーたちが依然としてOpenSea上に自分たちの作品を見つけており、これに対して公に苦情を申し立てると、OpenSeaなどのプラットフォームの正式な窓口担当者と称するサポート詐欺師たちが押し寄せてくるという。

こうした混乱のため、DeviantArtのレビー氏によると、同社はNFTを探索してはいるものの提供するのは断っているという。実際、同氏はユーザーはNFTを欲しがっているとは思わないと考えている。

「長期的には、Web3は興味深いですし可能性もあると思いますが、アーティストを保護し支持するようなもっと良い方法で展開すべきです。アーティストを危険にさらすような方法には絶対に賛成できません」。

関連記事:NFTはアーティストとミュージシャンだけでなくマネーロンダリングの分野でも注目を浴びる


【原文】

Jillian C. York didn’t want to be a non-fungible token.

A Berlin-based author and activist, York is also the director for International Freedom of Expression at the Electronic Frontier Foundation. For some reason — York doesn’t agree with her inclusion there — her name also appears on a list of so-called cypherpunks on Wikipedia. Cypherpunks advocate for security, encryption, privacy — three things York supported but had never made her main focus.

“Of course, I can’t edit myself off that list and I don’t identify as a cypherpunk, despite the fact that I’ve advocated for cryptography,” she said. Because she respects Wikipedia’s editing rules, York was technically forced into a group she didn’t want to join.

On Christmas Eve 2021, however, York and a number of security advocates and cypherpunks on that list appeared as NFTs on the token market OpenSea. The tokens included artist renditions of each of the cypherpunks and York’s card featured her signature buzzcut peeking out from what looked like a background of circuits and fingerprints. She was now part of another group she didn’t want to join: those whose art or work had been stolen to make NFTs. She was outraged. First, the photo the creators used was copyright-protected and not actually her property.

Second, they spelled her name wrong.

The card, which was based on a photograph taken by a professional photographer, featured the name Jillion York. Furthermore, alongside York and her colleagues, the NFT collection featured outcasts in the security space like Richard Stallman and Jacob Appelbaum. York and several other people depicted in the cards wanted nothing to do with them.

“I don’t approve of this whatsoever and would like it removed,” tweeted York on December 26. Many other supporters and victims popped up with similar comments. A back and forth with OpenSea and the NFT creator, a company called ItsBlockchain, answered requests to remove all of the NFTs.

Many saw the irony in having to visit a central location to destroy a decentralized asset.

“Pretty absurd, and distressing, that in the new realm of Web3 digital property rights people can have their identities tokenized, without their consent, and sold as tradable commodities for the profit of others,” wrote Jacob Silverman, an editor for the New Republic.

York’s ordeal was over almost as soon as it began. The creator of the NFTs, Hitesh Malviya, contacted York and others and agreed to take down the images. In a few days, they were gone, replaced by a Medium post in which Malviya wrote that his team wanted to “educate the young community in crypto about Cypher Punks and how significant they were to this date to the evolution of blockchain technology.”

“Unfortunately, many Cypher Punks were against this idea and didn’t want to participate in any way,” he wrote. “So we apologize to each and every Cypher Punk for not taking consent and creating your NFTs.”

Malviya was testy when I asked him about the NFTs and why he thought he could use private photos and information — essentially someone’s art — for this money-making venture.

“We were not aware of the likeness laws in NFTs as the market is not regulated,” he said in a direct message. “And we spent three months of resources and time to create an educational series and this NFT collection. We learnt our lessons. I hope you got your answers. No more comments.”

York’s situation and the resulting tumult of commentary is part of a growing and confusing part of web3: When everything is permissionless, when do you need to get permission to use someone’s face, art, or data? And, more importantly, what’s to stop bad actors from turning everything, from your t-shirt design to even your naked body, into an NFT?

Unfortunately, York’s situation is not new, and it’s creating an entirely new industry and toolchain aimed at protecting creators from get-rich-quick NFT creators.

Another wholesale NFT heist happened in April 2021 when artist Qing Han aka Quinni’s work was stolen and reposted on the same platform that York used, OpenSea. Quinni, beloved by fans for her artistic takes on health and chronic illness, died of cancer in February 2020. After her death, her brother and fellow artist, Ze Han, maintained her social media accounts and posted her work.

A year later, thieves posted Quinni’s work anonymously. After fan outcry, the art was taken off various NFT sites, including OpenSea, and, as of this writing, all of it has been ostensibly removed from the blockchain. Her brother refuses to take part in NFTs after the theft.

“A reminder to report any of Qinni’s artwork being sold without authorization,” wrote Ze Han on Twitter. “There are no legitimate avenues where Qinni’s art is being sold (this may change in the future).”

This case forced many creators to become educated in NFTs. Developers created a number of tools that help creators, many who have no interest in cryptocurrency at all, find their stolen art while Twitter feeds popped up to highlight the thefts.

One major figure in the online sharing community, DeviantArt, is familiar with wholesale art theft.

“We host over half a billion pieces of art on the platform,” said Liat Karpel Gurwicz, DeviantArt’s CMO. “Over the years we’ve dealt with theft and it’s nothing new. It’s something that we’ve always dealt with being an online art community even prior to there being actual regulation around it.”

Most recently the company created a bot that searches for user art on the blockchain. The bot compares art on popular NFT sites like OpenSea with images by registered users. Using machine learning, the bot finds art that looks similar to art already posted on DA’s servers. It streamlines the takedown process as well, showing artists how to contact Opensea and other providers.

DeviantArt COO Moti Levy said that the system doesn’t yet discriminate between art posted by legitimate owners and hijackers.

“If we find something that is a near-identical match, we will update our users,” he said. “In some cases, it might be their NFT. We don’t know who minted it.”

The company is finding success with the tool. DeviantArt Protect has already found 80,000 possible infringement cases with a 300% increase in notices sent between November and mid-December 2021. The company has also added anti-bot tools that keep NFT creators from swooping up whole collections of art as NFTs.

Ironically, the decentralized markets selling NFTs are starting to centralize around one or two providers. One of the most popular, OpenSea, has a full takedown team dedicated to situations like York’s or Quinni’s.

The company has taken off, reaching a stratospheric $13 billion valuation after a $300 million round in early January. The company is far and away the biggest player in the NFT market, with an estimated 1.26 million active users and over 80 million NFTs. According to DappRadar, the platform took in $3.27 billion in transactions in the last 30 days and managed 2.33 million transactions. Its nearest competitor, Rarible, saw $14.92 million in transactions in the same period.

OpenSea has been open about its place in the ecosystem and claims that it is managing takedown requests by artists as quickly as it can.

“​​It is against our policy to sell NFTs that violate the publicity rights of others,” said an OpenSea spokesperson. “We regularly enforce this in multiple ways, including delisting and banning accounts when we are notified that usage of a likeness is not authorized.”

Interestingly, the company also seems to be cracking down on deep fakes or, as OpenSea calls it, non-consensual intimate imagery (NCII), a problem that hasn’t surfaced widely yet but could become pernicious for influencers and media stars.

“We have a zero-tolerance policy for NCII,” they said. “NFTs using NCII or similar images (including images doctored to look like someone that they are not) are prohibited, and we move quickly to ban accounts that post this material. We are actively expanding our efforts across customer support, trust and safety, and site integrity so we can move faster to protect and empower our community and creators.”

OpenSea’s efforts haven’t satisfied plenty of artists, many of whom were already skeptical of NFTs before they saw their own work and colleagues’ work hijacked on their platform. Many users are still finding their art on OpenSea and, when they publicly complain, they are inundated with support scammers who purport to be official representatives of platforms like OpenSea.

Because of this mess, Levy at DeviantArt said the company is exploring NFTs but refuses to offer them yet. In fact, he thinks his users don’t want them.

“In the long term, we think that Web3 is interesting and has potential, but for us, it would have to be done in a better way and in a way that protected artists and empowered them, not in a way that puts them in danger.”

(文:John Biggs、翻訳:Dragonfly)

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