「NoOps」のビジョンはどれほど現実的に?–今あらためて考える

今回は「「NoOps」のビジョンはどれほど現実的に?–今あらためて考える」についてご紹介します。

関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 最近公開されたAmazon Web Services(AWS)の顧客のケーススタディでは、SGK Inc.が、NoOpsとサーバーレスマイクロサービスによって、IT運用コストを83%削減したと報告している。パッケージングとEコマースソリューションの企業であるSGKは、「2017年終盤の『AWS Fargate』のリリースが決定的な瞬間となり、スケーラブルなAPIでNoOpsが有力な選択肢として位置づけられるようになった。SGKは、2018年初めにNoOpsのアプローチを用いた最初のアプリケーションをリリースし、その後すべてのソリューションでNoOpsとサーバーレスを採用している」と述べている。

 自動化の進展に伴い、新しい形態のソフトウェアデリバリーである「NoOps」が話題になってきている。NoOpsは、人間の手間を最小限に抑えて、新しいコードを、開発者の頭の中からフロントオフィスへ素早く自動的に届ける試みだ。

 TechTargetの記事では、NoOpsを「IT環境の自動化が進み、基盤とするインフラが十分に抽象化されていれば、ソフトウェアを管理する社内の専門チームが不要になるという概念」だと定義している。

 筆者は、Talend AcademyのディレクターであるGreg Nist氏に、NoOpsのアプローチの利点について尋ねた。同氏は、NoOpsはDevOpsから進化した次の開発モデルだと考えているという。「DevOpsモデルを導入した企業は、サイロ化されたウォーターフォール型の開発モデルよりもメリットが大きいと考えている」と同氏は指摘する。「DevOpsは、開発者と運用者の役割をブレンドすることで、説明責任を明確にし、革新的な製品の展開にかかる時間を短縮するものであり、企業や顧客に大きな付加価値をもたらす」

 いいことずくめだと言っていいだろう。しかしNist氏は、続けて「素晴らしいものから、さらに素晴らしいもの、開発に投入できる時間をさらに増やせるものへと移行できるとすればどうだろうか」と述べている。「それがNoOpsだ。NoOpsは、クラウドサービスを利用することで、管理、設定、デプロイメントに必要な作業をさらに圧縮し、開発にかけられる時間を最大化できる」

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