ヴイエムウェアのCTOが語る、マルチクラウドにおけるインフラの展望
今回は「ヴイエムウェアのCTOが語る、マルチクラウドにおけるインフラの展望」についてご紹介します。
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VMwareの最高技術責任者(CTO)を務めるKit Colbert氏が、日本のメディアの共同インタビューに応じた。Colbert氏は、「BroadcomによるVMwareの買収は、2023年10月までに完了することになる。それまで今の体制は全く変わらない。VMwareは過去に対してもコミットし、イノベーションに対してもコミットしている。今後もイノベーションは重要なものになると考えている」などと述べた。
Colbert氏は、「『VMware Cross-Cloud Services』がVMwareの目指す方向性であり、ビジョンそのものだ。VMwareがフォーカスするエリアは、VMware Cross-Cloud Servicesに合致している」ともコメント。複数のクラウドを利用する上での課題がその管理であり、その回答となるのがVMware Cross-Cloud Servicesだとする。「どんなクラウドでもサポートでき、アプリケーションの開発、導入、管理、運用、セキュリティ、ネットワーク、エンドユーザーアクセスまでカバーできる」などと語った。
Colbert氏は、マルチクラウドとクロスクラウドの定義についても触れた。マルチクラウドは、パブリッククラウドをはじめとした複数のクラウドやデータセンター、エッジなどを活用し、そこに直面する課題が存在していると指摘する。それに対して、「クロスクラウドはVMwareが提供しているサービスであり、マルチクラウドの課題を解決する。それをVMware Cross-Cloud Servicesと呼んでいる」と説明した。
Colbert氏は、米国時間8月29日~9月1日に開催した年次イベント「VMware Explore」の基調講演にも登壇。「今はクラウドカオス(混迷)の状態にある。マルチクラウド化すると、サイロ化が進む。だが、マルチクラウドは避けて通れない。この課題を解決するには、VMware Cross-Cloud Servicesが必要になる。アプリケーション開発を加速し、エンタープライズが求める要素にも対応し、セキュリティの課題にも対応できる。例えば、セキュリティソリューションの階層を上げて、同じセキュリティソリューションで複数のクラウドに対応できるようになる。これらの課題を解決することによって、クラウドカオスから脱却し、クラウドスマートの世界が実現する」などと述べていた。