「GXを自分事と捉える」–ADK、温室効果ガス排出量を算出・分析する基盤導入
今回は「「GXを自分事と捉える」–ADK、温室効果ガス排出量を算出・分析する基盤導入」についてご紹介します。
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ADKホールディングス(ADK)は9月28日、温室効果ガスの排出量を算出・分析するプラットフォーム「Persefoni(パーセフォニ)」を導入したと発表した。同社は広告代理店業務を行う企業を統括する純粋持株会社。
米Persefoni AIが提供する同プラットフォームは、サプライチェーン全体において炭素管理を一元化し、企業は従来の経理業務と同様の厳密さと信頼性をもって炭素の排出量や削減量を算出・管理できるという。
地球温暖化の進行で自然災害の増加や生態系の変化が見られる中、事業活動を行う企業では脱炭素化への対応が急務となっている。ADKの取引先にはグローバル展開を行う製造業なども含まれており、同社はそうした企業のサプライチェーンの一員として、脱炭素化の視点を踏まえた経営方針の策定や具体的なアクションの実行、中長期的な気候変動の影響を低減する活動の実施が必要だとしている。
そこでADKは、自社グループの主要な事業拠点を対象にPersefoniを導入した。同プラットフォームの導入により、ADKグループは国際基準に準拠した信頼性の高いデータとして温室効果ガスの排出量を算出・蓄積し、脱炭素社会における情報開示の推進に向けて活用する。加えて、従来は製造業が中心だった温室効果ガスの排出量算出をADKが行うことで、環境問題に対する自社の従業員の意識向上を図るほか、ESG(環境、社会、ガバナンス)全般に関する理解を促進し、事業にも生かすことを目指している。
ADK 社長室長の吉松香奈子氏は「グリーントランスフォーメーション(GX)において、当社が直接的にできることに加え、コミュニケーションビジネスを営むわれわれならではの取り組み、例えば社会への啓発などを通じて、GXを社会へ浸透させる役割を担えると考えている。そのためには、Persefoniの導入によって見えてくる課題認識や解決策を通じて、われわれ自身がGXを自分事として捉えることが重要である」とコメントしている。