GitHub CEO トーマス・ドムケ氏が来日。いずれコードの80%がAIで作成されるようになると予言
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GitHub CEOのThomas Dohmke(トーマス・ドムケ)氏が来日し、記者会見を行いました。
ドムケ氏は2021年にNat Friedman氏の後を継いでCEOに就任した人物で、それまではGitHubのChief Product Officerを務めていました。同氏がCEOに就任して初めての来日となります。
ドムケCEOは、2022年現在でGitHubを利用する開発者が9400万人以上だと説明。
GitHubは、5年前はコーディングを共同で行うためのソースコードリポジトリサービスだったものが、いまではプロジェクトトラッキング、イシュートラッキング、AIによるコーディング支援など、将来のソフトウェア開発のためのサービスが統合されたプラットフォームになったと機能の変遷について紹介しました。
その上で、現在の社会ではソフトウェアへの依存度が高まっている一方、ソフトウェア開発者は不足しており、開発者に対してよりよい幸福な開発者体験、高い生産性などを提供しなければならないと説明。
これらを実現するうえで、開発者向けクラウド、AI、コミュニティ、セキュリティの4つに戦略的投資をしていくとしました。
ドムケ氏は、開発環境はクラウド化していき、重要なソフトウェアであるオープンソースはコミュニティによって開発され、そのコミュニティに対しては高いセキュリティ環境で開発できるように支援していかなくてはいけないと、4つの柱のうち3つを紹介した上で、「もっともエキサイティングだと感じているのがAIの活用だ」と話しました。
「AIはソフトウェア開発を再定義し、塗り替えていくだろう。開発者はより速く、イノベイティブに開発できるようになり、幸福になっていく」(ドムケ氏)
GitHubにおけるAI活用の具体例がGitHub Copilotです。GitHub Copilotはコメントを書くとその内容に沿ったコードを提案してくれます。
ドムケCEOは、GitHubの統計によると、現在はコードの約40%がGitHub Copilotで書かれており、今後さらにAIの学習を強化していくことで、いずれこれが80%にまでなると考えていることを明かし、AI活用への期待としました。
「私自身、コモドール64(新野注:1980年代の8ビットパソコン)からiPhoneまで、ソフトウェアの開発に30年かかわってきましたが、これから起こることについてとてもわくわくしているところです」(ドムケ氏)