オープンハイブリッドクラウド戦略で顧客のビジネス成長を支援–レッドハット・岡社長

今回は「オープンハイブリッドクラウド戦略で顧客のビジネス成長を支援–レッドハット・岡社長」についてご紹介します。

関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 2023年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。

レッドハット 代表取締役社長 岡玄樹氏

 この数年、世界は予想もしなかった大きな変化を経験しました。ビジネスも進化を余儀なくされ、我々はこれまで以上に革新性と柔軟性を持たなければなりません。レッドハットは、お客様が必要とする変革を実現するためのテクノロジーとサポートをお客様へ提供しています。

 2022年、レッドハットにも大きな変化がありました。これまでエグゼクティブバイスプレジデントとして製品・テクノロジーを統括してきたMatt Hicks(マット・ヒックス)が社長 兼 最高経営責任者(CEO)に就任し、2020年から社長 兼 CEOを務めていたPaul Cormier(ポール・コーミア)が会長となりました。

 また、毎年日本で開催しているレッドハットのフラッグシップイベント「Red Hat Forum」は、「Red Hat Summit:Connect」という名称にリブランディングされ、10月に3年ぶりに対面で開催しました。お客様、パートナー企業が一堂に会した熱気あふれる会場では、数多くのセッションが繰り広げられ、久々の再会を喜び合う様子が見受けられました。

 2021年は「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の提供開始20周年の記念すべき年でもありました。

 レッドハットの数十年にわたるLinuxの専門知識に裏打ちされたRHELは現在、イノベーションとデジタルトランスフォーメーション(DX)のための主要なプラットフォームとして日本で認知されています。RHELは、ITにおけるOSの役割をさらに進化させ、拡張し続けています。5月にリリースされた「RHEL9」は、「CentOS Stream」から構築されるRHELの最初のメジャーリリースでした。

 RHEL9には、その市場規模が2025年までに2,500億ドルを超える(IDC Spending Guide:“Worldwide Edge Spending Guide. ”)と予測されているエッジコンピューティングにおけるITニーズに対処するための重要な機能拡張が組み込まれており、データセンターからクラウド、エッジに至るまで、あらゆる環境で一貫性のあるイノベーションを実現します。

 レッドハットは一貫してオープンハイブリッドクラウド領域の拡大を目標に事業を展開しており、データセンターから、5GやエッジインフラでのクラウドコンピューティングによるエッジやスマートファクトリーへのITの重点シフトを支援しました。これにより、RHEL、「Red Hat OpenShift」、「Red Hat Ansible」の活用を推進することで、通信、製造、金融業界や政府官公庁などのあらゆる業種のお客様の要件に応えてまいりました。特に、業界をリードするエンタープライズ向けKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShiftは、グローバルで数千のお客様に導入され新しいマネージドサービスや適用基盤の拡大を背景に大きな成長を遂げています。

 こうした先進のソリューションが市場に浸透するのに伴い、そのテクノロジーを使いこなすための環境作りは非常に重要です。

 レッドハットでは、オープンハイブリッドクラウド実現の最後のピースは「プロセスとカルチャーの変革」であると考え、イノベーションを開発・拡大し、ビジネスアジリティの加速を支援するコンサルティングサービス「Red Hat Open Innovation Labs」の拡大に注力してまいりました。アジャイル手法をIT部門と経営層が一気通貫で学び、会社のカルチャーまでをも変えてしまうRed Hat Open Innovation Labsは世界中のあらゆる業種の企業に導入されています。テクノロジーだけではなく、それをより有効に活用するために求められる付加価値の向上に努めNECネッツエスアイなどのお客様から大きな評価を得ています。

 パートナー企業とのコラボレーションにおいては、富士通とのDXビジネス強化に向けての協業(3月)や、NECとのRed Hat OpenShiftを基盤としたグローバルビジネスでの協業(9月)を発表しました。これらの協業の拡大により両社の強みを活かし、国内外のお客様により大きな利益をもたらすソリューションを提供してまいります。

 2023年、レッドハットはさらなる成長を目指し、お客様の企業文化とビジネス変革を支えるべく下記の3領域に注力してまいります。

 DXの実現のため、オープンソースの開発・活用へのニーズはこれまで以上に高まっています。レッドハットは、ハイブリッドクラウドテクノロジーのリーダーとして、2023年もオープンソースイノベーションでお客様やパートナー企業のビジネスの成長に貢献してまいります。

 また、多様性を尊重し、実力主義や透明性を重視するオープンオーガニゼーションの理念に基づき、社員が最大限の能力を発揮できる革新的な企業であり続けるべく2023年もまい進してまいります。

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