世界の銀行の約8割が「ハイブリッドクラウド導入の初期段階」–IBMら調査
今回は「世界の銀行の約8割が「ハイブリッドクラウド導入の初期段階」–IBMら調査」についてご紹介します。
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IBMとBanking Industry Architecture Network(BIAN)は、調査レポート「銀行力の強化に欠かせない基盤」の日本語版を公開した。日本IBMが発表した。同レポートは、銀行の成功を左右するものや銀行の収益性においてテクノロジーが果たす役割などについて複数年調査した結果を報告している。
これによると、79%の銀行がハイブリッドクラウド導入の初期段階であり、また優れた財務パフォーマンスを達成した金融機関はデータファブリックやAIファクトリーなどのITアーキテクチャーモデルを優先していると明らかになった。
同調査は、日本の銀行を含む世界58カ国にわたる銀行の協力のもと、銀行のCIO・CTO2000人を対象に実施された。調査データは、調査対象となった金融機関の2018~2020年の財務報告書に掲載されている自己資本利益率(Return On Equity:ROR)や 費用収益比率(Cash Interval Ratio:CIR)などの財務指標で補完されている。
調査レポートでは、クラウドと各種変革手段を組み合わせた場合、クラウド単体で利用した場合と比べてビジネス価値に与える潜在的な経済効果が20倍になるとした。成功している銀行は多くの場合、社内/企業間の枠を超えたコラボレーションとイノベーションを優先していることも分かったという。
銀行が成功するために必要なアクションとして、社外からの参加とイノベーションを受け入れることや、ビジネスプロセス・専門性の高い業務・アプリケーションをデジタル化することを挙げている。ハイブリッドクラウドを検討・導入する初期段階を脱し、レガシーシステムや技術的インフラストラクチャーをさらに進化させることが欠かせないとした。