島田商事、アパレル製造向け資産管理ツールを導入–受注入力を効率化
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島田商事は、アパレルの製造に特化したナレッジ管理ツール「patternstorage」を導入した。同製品を提供するpatternstorageが7月5日に発表した。
同製品は、アパレルメーカーが顧客の発注書や仕様書に記載してある情報を、自社の基幹システムに受注入力する作業を省略化するクラウドサービス。OCR(光学式文字読み取り)を用いて、PDFや「Excel」データをテキストデータ化できる。また、表記揺れや項目の欠如などの不完全な受注情報を、AIを活用して自動補完する機能も搭載している。
島田商事は、服飾資材や繊維資材の製造・販売を行う専門商社。同社では受注した際に、自社のどの商品コードで受注処理をすべきか、ブランドや商品の特性などを含めた判断が必要であり、経験を積んだ担当者が過去の仕入れ履歴などを参照した上で処理を行っていたという。また、追加される新商品への変更が加わることで、短時間で最適な判断が難しい業務になっており、高度に属人化した状態になっていた。
この課題を解消するため、基幹システムの入れ替えのタイミングで試験的にpatternstorageを導入。一部の部署での利用だったが良い評価を受け、全社での導入を決めたという。
同社は同製品を導入することで、受注プロセスを効率化し、複雑かつ短納期になっている顧客の要望に柔軟に対応できる体制を整えるとともに、従業員の負荷を軽減できるのではないかとしている。また、熟練の担当者の知見を集約することで、誰でも同様の業務をできるようにし、組織としての対応力を向上させていくという。
patternstorageによると、アパレル製造は法人間のデータ連携が難しいという構造的な特徴を持っており、製造サプライチェーンの大半はいまだトレースができていないアナログな状態の商取引であるという。これにより、材料の在庫状況をリアルタイムに可視化できず、納期が不明瞭になり、結果的に製造スケジュールの低下を招いていると説明。同時に、アナログな受注情報を自社の基幹システムやPCに入力するためのデジタル化業務が増加しており、システム導入による自動化や効率化の恩恵を受けられていない状況にあるという。
両社は今回の取り組みを通して、業界全体のDXに良い影響を与え、持続可能な産業にアップデートしたいとしている。