企業の生成AI活用で「大規模」な言語モデルは不要–インフォマティカのCEO

今回は「企業の生成AI活用で「大規模」な言語モデルは不要–インフォマティカのCEO」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営、トップインタビュー等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Informaticaは、データ管理の分野を長く知るベンダーだ。オンプレミスで市場の地位を確立した同社が進めるのがクラウド戦略になる。最高経営責任者(CEO)のAmit Walia氏は、「Informatica Intelligent Data Management Cloud」(IDMC)を中核に、顧客への移行、そして自社の転身を進めてきた。生成AIでさらに重要性が高まるデータ管理市場、同社の方向性、市場のチャンスについて同氏に聞いた。

–CEOに就任して3年半が経過します。現在のInformaticaの方向性を教えてください。

 Informaticaは、違う会社に変身を遂げつつあります。方向性は、エンドーツーエンドのデータ管理プラットフォームのプロバイダーです。中核となるのは、IDMC、データの統合、アプリケーションの統合、データカタログ、マスターデータ管理、データガバナンス、データマーケットプレイスなどの機能を単一のプラットフォームに備え、AIの「CLAIRE」をベースに組み込みました。単一のコンサンプションモデルで提供します。拡張性もあり、トランザクション数は月間61兆件に達しています。この数は毎年倍増しています。

 5万以上のコネクターがあり、SaaSやデータソースと容易に接続できます。目指すのは、データにおける永世中立国スイスのような存在です。Amazon Web Services(AWS)、Microsoftの「Azure」、Google Cloud、Snowflake、Databricks、Oracleなどと戦略的提携も結んでいます。

 同時に、業界別のソリューション構築も進めており、財務、小売、ヘルスケア、消費財、公共機関などに展開しています。2023年5月に開催した「Informatica World」では、ESG(環境、社会、企業統治)を加えました。

–生成AIの取り組みを教えてください。Informatica Worldで「CLAIRE GPT」を発表しました。今後どのような分野に生成AIを活用していく戦略ですか。

 CLAIRE GPTは、データチームが自然言語でデータを探したり、データパイプラインを生成したりするなどの操作ができます。OpenAIの「ChatGPT」など、さまざまな大規模言語モデル(LLM)を組み合わせました。Informatica Worldでは、データ管理に関連するタスクやプロセスを自動化する「CLAIRE CoPilot」も発表しました。CLAIRE GPTは現在プレビューで、Co-Pilotは既に利用可能です。

 AIは、データ無しには価値のない技術です。データがあったとしても、データの質が悪ければ、AIも台無しです。Infromaticaには質の高いデータがあり、AI機能をプラットフォームに統合した形で提供していきます。

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