技術者が職を求めて移住する国トップ10、去る国トップ10
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引っ越し関連事業を手掛ける英Compare My Moveは最近、テクノロジー分野の労働者が新たな職を求めて移住する国と、後にする国をまとめ、公表した。こうした人々の移住先の中には、意外な国が含まれているかもしれない。
テクノロジー分野の労働者の移住先として最も人気が高かった国はオランダであり、平均給与は8万ドル(約1200万円)と推定されている(平均年間給与はGlassdoorの統計による)。また第2位はドイツであり、平均年間給与は7万3700ドル(約1100万円)となっている。その後にカナダ(オランダと同じ8万ドル)、英国(7万2500ドル[約1080万円])が続いている。
なぜオランダがトップになっているのだろうか。その理由は、欧州連合(EU)圏外の労働者でも「高度なスキルを有した移民」であれば居住許可が得られるという同国の移民政策によるところが大きい。また、ドイツの人気が高いのはおそらく、同国における多くの企業がソフトウェアエンジニアを増員しようとしているためだとしている。その背景としてCompare My Moveは、ドイツの中小企業におけるITソリューションの採用増加などにより、テクノロジー市場が2027年までに303億4000万ドル(約4兆5300億円)の成長を見せるという市場調査会社Technavioの予測を引用している。
スイスはテクノロジー分野の労働者に人気のある国としては第5位にランクインしているとはいえ、平均年間給与は最も高くおよそ12万ドル(約1800万円)となっている。6位のスウェーデンは8万4000ドル強(約1300万円強)であり、7位の米国は11万1000ドル(約1700万円)となっている。またオーストラリア(7万7500ドル[約1100万円])とデンマーク(8万ドル[約1200万円])、ベルギー(7万3700ドル[約1100万円])も10位内にランクインしている。
もちろん、国によって生活費は大きく異なるため、こうした金額に若干の補足情報を追加しておくことも重要だ。スイスはトップ10の中で最も給与水準が高いとはいえ、住宅費の平均(2ベッドルームのアパートでの比較)も最も高い国となっている。
欧州の国々はテクノロジー分野の労働者が目指す国のランキングの大半を占めているものの、後にする国のランキングには登場していない。
テクノロジー分野の労働者が後にする国として最も多かったのはインドであり、同国とナイジェリア、ロシア、パキスタン、イランでランキングの上位5カ国を占めている。その後、6位のスリランカに引き続き、ブラジルとトルコ、エジプトが名を連ねている。そして米国が10位につけている。
国をまたがって転職する主な動機として、どのようなものがあるのだろうか。Compare My Moveによると、労働力が流出している国々の給与は一部を除き、極めて低い水準にとどまっているという。例えば、平均年間給与で見た場合、インドはわずか1万ドル(約150万円)であり、ナイジェリアは7500ドル(約110万円)となっている。