生成AIを生産ツールに–業務利用の具体的な方法を見つけるヒント

今回は「生成AIを生産ツールに–業務利用の具体的な方法を見つけるヒント」についてご紹介します。

関連ワード (AI、仕事、自動化の未来、CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 生成人工知能(AI)である「ChatGPT」のリリースからわずか1年で、仕事に対する考え方や日常業務の進め方に大きな変化が生まれた。

 生成AIについては意見が分かれており、仕事の効率化に役立つという考え方もあれば、ほとんどの人が職を失うという主張もある。

 ビジネスパーソンと企業にとって現時点での重要な課題は、生成AIを活用して生産性を高める方法を探ることだ。

 6人のビジネスリーダーが、生成AIの調査や活用をどのような形で始めているかを語り、生成AIとの6つの関わり方を提案した。

 小売企業River Islandの最高情報責任者(CIO)であるAdam Warne氏は、同社がすでにGPTを「試して」おり、それらの調査が次の段階に進む前に、顧客向けサービスに導入する準備をしておきたい、と述べた。

 「おそらく、多くの人と同じような状況にあると思う」とWarne氏。「この技術は、ブログ投稿やマーケティング投稿、製品説明など、コンテンツのアイデアを生成するために使用している。ただし、本番環境に導入しているわけではない」

 Warne氏も他のCIOと同様に、AIの使用には慎重だ。現時点では、生成AIが社内で実行するあらゆる作業と、社外の顧客の目に触れるものの間に、「生身の人間」が介在する必要があるという。

 しかし、同氏は自動化のレベルが急速に進歩すると予測しており、すべてのビジネスパーソンが生成AIの検討を始めるようアドバイスしている。

 「市場投入と発展のスピードを考えれば、誰もが注視すべきだと思う」。Warne氏はこのように語る。「そうやってメインストリームになっていくものだが、本番環境での使用が可能になる日はすぐに訪れるだろう」

 女性向けライフスタイルブランドHushでデータ責任者を務めるBrad Woodward氏は、生成AIツールがあらゆるビジネスパーソン、特にIT開発者の生産性を大幅に向上させる可能性があると考えており、すでにその方法を検討中だという。

 「生成AIについて検討する際や、他の人に使い方を教える際には、どうすれば仕事の効率をもっと高められるかを考える」とWoodward氏は述べた。

 「ChatGPTのようなツールに関して本当に興味深いのは、コードの記述やデータベースへの問い合わせといった作業の効率向上が可能になる点だ」

 Woodward氏は、自身の仕事での経験を例に挙げた。同氏は先頃、レポートモデルのプロトタイプを作成する必要があった。

 ライブデータを使いたくなかったので、少し前なら、モデルのサンプルデータを手作業で作成しなければならなかったはずだ。その代わりに、同氏はAIを利用した。

 「ChatGPTにこう伝えただけだ。『このモデル用に、多数のデータベーステーブルといくつかのサンプルデータを生成してほしい』。すると、100行が生成された。その後、『もっと生成してほしい』と伝えると、1000行作成された」とWoodward氏。

 「これほど簡単だった。以前なら1~2時間かかっていただろう。今では、そのタスクを自動化できる。生成AIに関してチーム内で話し合っているのは、このツールを使って効率を高めるにはどうすればいいか、という点だ」

 人材紹介会社Harvey Nashのテクノロジーおよびデジタルエグゼクティブサーチ部門の責任者であるLily Haake氏によると、生成AIについて調査しようと考えているビジネスパーソンは、豊富な知識を持つパートナーを社外で探すことから始めるのが一番だという。

 「クライアントの1社はサードパーティーと連携していた」とHaake氏は語る。「ある程度の規模の企業であれば、この能力を社内で育成する必要があるとは限らない。実際にその専門知識を持つサードパーティーに頼ればいい」。むしろHaake氏は、賢いビジネスパーソンなら、万全を期して複数の外部パートナーとの連携を選択するだろう、と指摘する。

 「何社かサードパーティーを探して、法律面の対策に加えて倫理面の対策も確実にしておくのがいいだろう」とHaake氏。「ふかん的な視点を持つ人がいると、大きな助けになる可能性がある」

 強力なパートナーを見つけた企業は、新興テクノロジーに対する理解を深められるだろう。そのような知識があれば、テストを開始して(Haake氏は「少しずつ前進する」と表現している)、生成AIのユースケースを確立することが可能になる。

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