Heroku PostgresがAmazon Auroraベースに移行。新プラン「Heroku Postgres Essential」正式リリース
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アプリケーションプラットフォームサービスを提供するHerokuは、Amazon Auroraを採用したデータベースサービス「Heroku Postgres Essential」プランの正式リリースを発表しました。
Heroku Postgresは今後Amazon Auroraベースへ移行
Heroku Postgresは、マネージドなデータベースサービスがまだ一般的ではなかったクラウド初期の頃から提供されてきた、代表的なデータベースサービスの1つです。
そのHeroku Postgresを開発、運営してきたHerokuは昨年(2023年)、AWS主催のイベント「AWS re:Invent 2023」でAmazon Auroraチームとの協力を発表し、今後Heroku Postgres全体をAmazon Auroraベースへ移行することを明らかにしています。
「We are migrating our entire Heroku Postgres fleet to Amazon Aurora.」(我々はHeroku Postgres群全体をAmazon Auroraへマイグレートしていく)(Salesforce Heroku CTO Gail Frederick氏)
これによりPostgreSQLの互換性を保ちつつ、Amazon Auroraが備えるコンピュートとストレージの分離による柔軟な構成や高いコスト効率、複数のアベイラビリティゾーンに対応する高い可用性などをHeroku Postgresユーザーに提供できるとしています。
Heroku Postgres Essential正式版が登場
今回正式サービスとなった「Heroku Postgres Essential」プラン(以下、Essentialプラン)は、この発表に基づいたAmazon AuroraベースのHeroku Postgresの第一弾となります。
Essentialプランは、開発環境やテスト環境などに向けた従来の「Heroku Postgres Mini」プランと「Heroku Postgres Basic」プランの置き換えとなる位置づけです。
5月29日以降、MiniとBasicプランは自動的にEssentialプランに移行されます。
EssentialプランはMiniプランやBasicプランと比較して、スループット性能で3倍となり、これまで制約としてあった最大行数(Miniで1万、Basicで1000万)がなくなるなどの改善が行われています。
前述の通り、Essentialプランの提供は今後のAmazon AuroraベースのHeroku Postgresの展開の開始点とされており、今後シングルテナントのデータベースサービスなどへのロールアウトも行われるとのことです。