クラウド本番環境で発生するインシデントをAIが検出、自動で原因特定、修復まで行う「Shoreline.io」をNvidiaが買収したとの報道
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GPUベンダとして知られるNvidiaが、スタートアップのShoreline.ioを買収したと米Bloombergが報道しています。
本番環境の自動修復を行うShoreline.io
Shoreline.ioはAWSなどのクラウド上に構築した本番環境のシステムのログを継続してモニタリングし、何らかのインシデントが発生した場合に自動的にチケットを発行、自動修復が可能な場合には自動修プロセスなどをAIが実行してくれるサービスを提供します。
Shoreline.ioにはさまざまな障害、例えばRAIDストレージが壊れた場合、GCPのインスタンスのCPU利用率が高すぎる場合、MongoDBがデッドロックした場合、PostgreSQLへのデータインポートが失敗した場合、Redisのノードが落ちた場合など、500以上の障害に対して対応する手順が示された「Runbook」が用意されており、発生したインシデントに合わせて用いられます。
(ちなみに単一クラウドで25ノードまで無料で利用できるFreeプランも用意されているので、興味がある方は試してみてはいかがでしょうか)
こうしたインシデントの検知や修復プロセスに関わる処理を、GPUを活用してより高速に行える「Shoreline for GPUs」も用意されています。
Nvidia、Shoreline.ioともに現時点で買収報道について正式な発表はありませんが、報道が事実だとすると、NVIDIAはShoreline.ioの買収によってデータセンターの自動化という、同社にとって比較的高いレイヤにあるエンタープライズ市場へ参入することになります。