セガサミー、ERP移行時の機能ギャップを「会計処理エンジン」で解消
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セガサミーホールディングス(セガサミー)は、新たな統合基幹業務(ERP)システムにTISの「会計処理エンジン」を導入した。TISが発表した。
会計処理エンジンは、TISの経営管理サービス群「ACTIONARISE」で提供されるツール。会計明細データや取引データを収集・保存し、自動仕訳や債権・債務データ自動生成などの会計処理を高速化、周辺システムへ連携する。設定はノンプログラミングで可能だ。
セガサミーは、同ツールを活用して毎月ERPから出力した会計データを蓄積し、複雑な配賦処理を行った後、仕訳データを生成してERPに再連携させている。当初、会計処理エンジンは自動仕訳ツールであり、配賦処理には対応していなかった。しかし、セガサミーからの要望に応え、本社経費や共通経費をプロジェクトごとに割り当てる共通費配賦処理機能を組み込んだ。
運用開始から約1年が経過し、セガサミーは自動会計処理による経理業務の工数削減と、社内の人員・IT投資抑制という導入メリットを評価している。また、ERPに影響を与えずに配賦処理を実現したことで、将来的なERPのバージョンアップやSaaS型ERPへの移行も容易になった。さらに、TISの会計業務とERPに関する豊富な知識とスムーズなコミュニケーションも高く評価しているという。
セガサミーは2019年、従来のERPの保守切れを機に、新たなERPパッケージへの移行を計画。しかし、自社固有の会計ロジックへの対応が課題となっていた。移行先のERPは、同社が求める粒度での配賦に標準対応していなかった。こうした場合、通常アドオン開発で対応するが、セガサミーは標準機能のみで運用するというポリシーがあったため、アドオン開発以外の解決策を探していた。
そこで、TISから紹介された会計処理エンジンが候補に浮上し、採用に至った。2022年8月のERP移行完了に合わせて、会計処理エンジンとのデータ連携を開始。配賦率は毎月変動するため、配賦や仕訳に関するルールの変更はセガサミー社内で行っている。会計処理エンジンはノンプログラミングで設定できるため、運用の内製化に適しているという。