「Linux」でブラウザーを使わずにファイルをダウンロードするには

今回は「「Linux」でブラウザーを使わずにファイルをダウンロードするには」についてご紹介します。

関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 インターネットからファイルをダウンロードしたいときは、通常、ウェブブラウザーを開いて、対象のファイルに移動し、ダウンロードを開始する。しかし、それよりもはるかに便利な方法があることをご存じだろうか。それはwgetコマンドを使用することだ。

 wgetコマンドは、複数の同時接続を使用するため、ダウンロードを大幅に高速化できる。さらに、ネットワークの問題が原因で中断したダウンロードを再開することも可能だ。ウェブブラウザーと違って、速度や信頼性を低下させる可能性があるクッキーやアドオンなどの機能の影響も受けないため、大容量のファイルをダウンロードする必要があるときには特に重宝する。これほど便利なツールがあるのに、なぜブラウザーを使う必要があるだろうか。

 「Linux」を使用している人は、ブラウザーの代わりに、wgetを利用してほしい。本記事では、その手順を紹介する。

 必要なもの:wgetを利用するには、実行中のLinuxインスタンスとsudo権限を持つユーザーが必要だ(インストールを実行するため)。

 wgetはデフォルトでLinuxディストリビューションにインストールされているはずだ。インストールされていない場合は、以下の方法で入手できる。Linuxにログインして、ターミナルウィンドウを開く。その後、ディストリビューションの種類(「Ubuntu」「Arch」、または「Fedora」ベース)に応じて、以下のいずれかのコマンドを実行し、wgetをインストールする。

 wgetはコマンドラインからしか利用できないので、ターミナルウィンドウを開いたままにしておく。「Ubuntu Desktop Linux」のISOをダウンロードする必要があり、(公式ダウンロードサイト上)のリンク(https://releases.ubuntu.com/22.04.3/ubuntu-22.04.3-desktop-amd64.iso)を見つけたとしよう。このファイルをブラウザーからダウンロードする代わりに、以下のコマンドを実行するだけで済む。

 ファイルは現在作業しているディレクトリーにダウンロードされることに注意してほしい。

 「/ISOS」というディレクトリーがあり、そのディレクトリーにUbuntuのISOをダウンロードしたいとしよう。それを実行するには、以下のように-Pオプション(PはPathを表す)を使用する。

 wgetには、もう1つ素晴らしい機能がある。複数のファイルを同時にダウンロードする機能だ。その手順を紹介しよう。

 最初に、ダウンロードしたいファイルのURLを格納する新しいファイルを作成する必要がある。ここでは、Ubuntu、Fedora、およびArch LinuxのISOファイルをダウンロードする。以下のコマンドでファイルを作成する。

 そのファイルに、以下のようにダウンロード用の3つのURLを追加する。

 ファイルを保存して閉じる。

 ダウンロードを開始するには、以下のコマンドを実行する。

 その後は、何かほかのことをしながら、ダウンロードが完了するまで待とう。

 ダウンロードが中断された場合は、ファイル全体をダウンロードし直すのではなく、以下のように、-cオプションを指定してコマンドを実行するだけでいい。

 (上記の例のような)ファイル経由でのダウンロードが中断された場合は、以下のコマンドでダウンロードを続行できる。

 wgetを使用して、より確実(かつ迅速)にLinuxマシンにファイルをダウンロードする手順の解説は、以上である。

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