日本原燃、再処理工場の設備点検・記録をローコード開発でデジタル化
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原子燃料サイクル事業を展開する日本原燃は、Claris Internationalのローコード開発プラットフォーム「Claris FileMaker」と「iPad」を活用し、再処理工場の設備点検・記録をデジタル化した。Claris Internationalが7月9日に発表した。
これにより、点検用紙からの放射性物質・汚染物質の外部流出リスクが減少し、1日3回の設備点検が効率化された。点検データの蓄積・分析も可能になり、iPadで異常時の状態を撮影・録音して共有することで、経験の浅い社員でも変化に気づきやすい仕組みを構築した。
さらに、「Claris FileMaker Go」で開発したアプリケーションで点検データをiPadに保存し、後から「Claris FileMaker Server」に転送・共有する仕組みを構築。電波が遮断されている環境でもオフラインで利用できるFileMakerとiPadの特性を生かしている。
Claris FileMakerは、直感的なユーザーインターフェース(UI)でカスタムアプリケーションを迅速に構築できるローコード開発プラットフォーム。作成したアプリケーションは、「macOS」「Windows」「iOS」、ウェブブラウザーでシームレスに実行でき、クラウドやオンプレミスでリアルタイム共有が可能だ。IoTやAIにも対応し、さまざまなアプリケーションやウェブサービスとの連携もできる。
日本原燃では、点検記録だけでなく、脱硝施設の運転管理システムも内製開発している。また、作業・隔離管理システム、ガラス固化管理システム、通報文システムなどはClaris Platinumパートナーのジュッポーワークスが受託開発している。一部修正は内製で行うなど、開発内容に応じて内製化と受託開発を組み合わせ、最適なシステム化を実現している。