Facebookが2020年の米大統領選挙に関する広告のターゲティングデータを研究者に公開

今回は「Facebookが2020年の米大統領選挙に関する広告のターゲティングデータを研究者に公開」についてご紹介します。

関連ワード (Facebook、Facebook広告、米国大統領選挙、選挙等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


Facebook(フェイスブック)は、130万件の政治・社会問題に関する広告のデータセットへの学術的アクセスを、米国時間2月1日より公開する。これは2020年8月3日から11月3日(米国の選挙の日)までの間に掲載された広告も含まれる。

2019年に開始されたFacebookの広告ライブラリは、FacebookとInstagram(インスタグラム)で配信されているすべての広告を、誰でも簡単に検索・閲覧できるデータベースを提供している。2016年のロシアによる米大統領選挙干渉騒動後に実装されたこのデータベースは、研究者や記者が、トピック、企業、候補者ごとに広告を掘り下げ、広告がいつ掲載されたのか、誰が見たのか、いくらかかったのかといったデータを表示することができる。

Facebookによると、プラットフォーム上の広告をより深く見る機能の提供を決めたのは、特に広告のターゲティングについて、より多くの情報を要求する研究コミュニティからのフィードバックを受けたものだという。Facebookの非常に詳細な広告ターゲティングツールは、研究者にとって特に興味深いものだ。彼らは間もなく、閲覧者の場所や関心などのデータも含め、特定の人々がその広告を見た理由にアクセスできるようになる。

「私たちは、オンライン上の政治広告の状況を理解することが選挙を守るための鍵であり、それは私たちだけではできないことを認識しています」と、Facebookのプロダクトマネージャーを務めるSarah Clark Schiff(サラ・クラーク・シフ)氏は発表の中で述べている。

Facebookの広告ターゲティングシステムは、過去に同社を苦境に陥れたことがある。2016年、Facebookは、信用貸付、住宅、求人に関連する広告カテゴリにおいて、「民族的親和性」のターゲティングオプションを無効にした。これらのツールが、特定の人々を違法に差別することにつながるおそれがあると指摘されたためだ。2018年には、同様の差別的な広告を生む可能性があるとして、5000件の広告ターゲティングオプションを削除した。そして、トランプ支持者がホワイトハウスに乗り込んだ際には、Facebook広告のマイクロターゲティングがどれだけ利用されたかということも、いまだに議論が交わされている。

ツール自体についてどのように感じるかはともかく、Facebookの公開された広告ライブラリは記者にとって貴重なツールとなっており、問題ごとに深堀りできるだけでなく、政党別、人種別、候補者別の政治的支出を簡単にひと目で把握することができる。

今回発表された新たなターゲティングデータは、大学に関わる研究者のみがアクセスできるFacebook Open Research & Transparencyで限定公開される予定で、一般向けの広告ライブラリでは見ることができない。

関連記事:Facebook、5000以上のターゲティング項目を削除して差別広告防止へ

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch


【原文】

Starting next month, Facebook will open up academic access to a dataset of 1.3 million political and social issue ads, including those that ran between August 3 and November 3, 2020 — Election Day in the U.S.

Facebook’s Ad Library, launched in 2019, offers a searchable database of all ads running on Facebook and Instagram. Implemented after the 2016 Russian election interference fiasco, the database allows researchers and reporters to drill down into ads by topic, company and candidate, displaying data about when an ad ran, who saw it and how much it cost.

Facebook says the decision to offer a deeper look into ads on the platform comes after feedback from the research community, which specifically requested more information about targeting. Facebook’s extremely granular ad targeting tools are of particular interest to researchers, who will soon have access to why certain people saw ads, including data on location and interest.

“We recognize that understanding the online political advertising landscape is key to protecting elections, and we know we can’t do it alone,” Facebook Product Manager Sarah Clark Schiff wrote in the announcement.

The company’s ad targeting systems have plunged the company into hot water in the past. In 2016, Facebook disabled a targeting option for “ethnic affinity” in credit, housing and employment-related ad categories following reporting on how those tools could be abused for illegal discrimination. In 2018, the company removed 5,000 additional ad targeting options due to similar potential for discriminatory advertising practices. And the extent to which the Trump campaign sailed into the White House on the strength of its microtargeting Facebook ad operations is still a matter of debate.

Regardless of how you feel about the tools themselves, Facebook’s public-facing ad library has been an invaluable tool for reporters, providing both issue-specific deep dives and an easy at-a-glance view of political spending by party, race and candidate. The new targeting data won’t live on the public Ad Library but will instead be limited to the Facebook Open Research & Transparency platform, which is only accessible by university-linked researchers.

(翻訳:TechCrunch Japan)


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