NEC、法人向けAI PCを発売–オフラインのAI利用や自動節電制御など実現
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NECは12月5日、AI処理のNeural network Processing Unit(NPU)を内蔵した法人向けAI PC「VersaPro タイプVZ」を発売した。オフラインでのAIの利用や、AIによる自動的な節電制御などを実現している。最小構成(「Windows 11 Home」、SSD 256GB選択時)での税別価格は47万4000円からで、11日に出荷を開始する。
新製品は、NPU内蔵の「AMD Ryzen AI 7 PRO 360」を採用し、最大50TOPS(毎秒50兆回の演算処理)と、Microsoftが定めるAI PCの定義「40TOPS以上」をクリアする性能を持つ。AIのクラウドサービスと連携するだけでなく、NPUによりオフライン時でも一部のAI機能を継続使用できる。また、Microsoftの「Copilot+ PC」に準拠し、「Windows 11」の無償アップデートを適用すれば、ウェブ会議時などにおける「背景ぼかし機能」や「姿勢補正機能」「人の動きに合わせた位置補正」などの「Windows スタジオエフェクト」といったAIアプリケーションを活用できる。
さらに、NEC独自の「スケジュールAI」と「行動予測AI」により、ユーザーの予定や行動に応じて自動的にバッテリーを制御する「ロングバッテリーモード」「スマート充電」「スマート・スタンバイ」の3種類を利用できる。
ロングバッテリーモードでは、スケジュールAIがユーザーの一日の予定に合わせて消費電力を自動抑制し、輝度やバックグランド処理の制御による節電を通じて、一日の予定が終了するまでバッテリー駆動できる時間を確保する。スマート充電では、行動予測AIがユーザーの1週間の行動パターンを学習して、十分なバッテリー充電が必要な時には100%の充電、それ以外は80%にして、充電に伴うバッテリーの劣化を抑制する。スマート・スタンバイでは、PC利用時間帯以外にスタンバイから休止へ早めに移行するなどして不要な電力消費を抑え、バッテリーの駆動時間を伸長させる。なお、これらのモードではNPUを使用しないとしている。
本体の筐体は、傷や接触、摩擦への耐性を高めており、米国「MIL」規格準拠の試験実施による耐久性も確保。USBポートはType-CとType-Aをそれぞれ2ポート装備する。