Snowflake、「Iceberg」テーブルの機能強化を発表–データ共有/保護など機能統合

今回は「Snowflake、「Iceberg」テーブルの機能強化を発表–データ共有/保護など機能統合」についてご紹介します。

関連ワード (データマネジメント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Snowflakeは米国時間4月8日、「Apache Iceberg」テーブルの機能強化を発表した。同社のデータ基盤がIcebergテーブルに完全対応したことで、シンプルで接続性に優れ、信頼性の高い同社のプラットフォームを使いながら、オープンかつ相互運用可能な形式でデータを保存、管理、分析できるようになる。

 具体的には、Snowflakeネイティブのテーブル形式と同じコンピューティングエンジンをIcebergテーブルでも利用し、「Search Optimization Service」(近日一般提供開始)または「Query Acceleration Service」(同)をIcebergテーブルに適用してクエリーパフォーマンスを強化できる 。SnowflakeのマネージドIcebergテーブルにより、柔軟なオープン保存形式を利用しつつ、コストパフォーマンスの高いSnowflakeの「AI Data Cloud」を活用可能という。

 また、Icebergテーブルにセキュリティ機能をシームレスに組み込めるようになった。これにより、強力で直感的な制御機能を使って、オープンレイクハウス環境を安全かつ管理しやすい状態に保ち、顧客のコンプライアンスも確保できるようにする。これにより、顧客はオープンデータの柔軟性と組み込まれたセキュリティという両方の利点を享受できるという。

 さらに、SnowflakeはIcebergテーブルに対して、データレプリケーションや同期といった機能も提供する(プライベートプレビュー)。これによって、システム障害やサイバー攻撃などが発生した場合でも、オープンレイクハウスのアーキテクチャーを維持しつつ、大きな中断なくデータを迅速に復旧できる。

 Snowflakeのセキュアなデータ共有技術をIcebergテーブルに搭載することで、顧客はネイティブなSnowflakeテーブル形式と同様に、自社データにシームレスにアクセスし、共有、配布、収益化することが可能となる。

 Snowflake 執行役員製品担当(EVP)のChristian Kleinerman氏は「オープンこそがデータの未来である一方で、シンプルであることも求められる」といい、「今回発表するIcebergテーブルのイノベーションにより、お客さまはSnowflakeプラットフォームに保存されたデータと同じようにオープンデータを活用できるようになり、複雑さを解消しつつ、Snowflakeのエンタープライズグレードのパフォーマンスとセキュリティを確保することが可能となる」と述べる。

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