IIJ、海外収録公演のネット配信を支援–入国制限の中、テクノロジーで演奏届ける

今回は「IIJ、海外収録公演のネット配信を支援–入国制限の中、テクノロジーで演奏届ける」についてご紹介します。

関連ワード (ネットワーク等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 インターネットイニシアティブ(IIJ)は4月9日、クラシック音楽のイベント「東京・春・音楽祭2021」における公演の映像配信を技術面で支援すると発表した。3月19日~4月23日に開催される同イベントは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン・フィル)を含む4つの公演をドイツ国内で収録し、インターネット配信する。

 同イベントでは、来日公演が新型コロナウイルス感染症にまつわる入国制限で中止となり、来日予定だった奏者による3公演を現地のコンサートホールで収録し、有料ストリーミング配信で提供することになった。その配信においてIIJは、映像収録から伝送業務、CDN(Content Delivery Network:配信基盤)の提供まで、配信業務全般を支援する。

 提供の流れは、ドイツ・ベルリンのコンサートホールで映像/音声データをエンコードし、英国・ロンドンに拠点を置くIIJ Europeのサーバーにデジタル音源を転送する。デジタル音源は、IIJのバックボーンネットワークを活用して日本に転送され、インターネットを経由して日本国内に配信される(図1)。

 加えて同イベントでは、4月17日に開催されるZubin Mehta氏指揮のベルリン・フィル演奏会の一部を、4K映像とハイレゾ音源(192kHz/24bit)で無料配信する。この取り組みにおいてもIIJは、現地にいる収録スタッフとの調整、映像データの変換、CDNの提供などを行い、視聴者への高品質なコンテンツ配信を支援する。ハイレゾ音源での配信では、電子楽器の製造/販売を行うコルグのインターネット動画配信システム「Live Extreme」を活用する。

 IIJは2016年から、ベルリン・フィルのメディア子会社Berlin Phil Media GmbHのストリーミングパートナーとして、ベルリン・フィルの演奏会配信サービス「デジタルコンサートホール」を支援している。両社は質の高い配信サービスを追及し、4K映像やハイレゾ音源によるライブ配信など、最新の配信技術を用いた実験を継続的に実施している。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
SMBのテクノロジー活用–導入ハードルが下がったクラウドで課題に対応
IT関連
2022-06-29 17:55
ZVC幹部が説く、コミュニケーションプラットフォームとして進化するZoom
IT関連
2023-12-28 21:38
北陸大学、「Tableau」を導入–学生のデータリテラシー定着を支援
IT関連
2022-06-05 13:14
Microsoft、4月の月例更新で悪用されたExchange問題を含む多数の脆弱性に対処 「Edge Legacy」は消滅
アプリ・Web
2021-04-15 08:40
テクノロジー関連のM&Aは2022年まで増加する–ガートナー予測
IT関連
2021-05-25 15:06
契約管理システム「LegalForceキャビネ」に類型振り分け機能–契約類型の確認作業を支援
IT関連
2022-09-15 06:32
MonotaRO、「SAP S/4HANA」を導入–今後の成長を見据え、会計処理を効率化
IT関連
2023-12-01 01:02
名鉄百貨店、マーケティング基盤導入–LINEクーポン利用率が約3倍に
IT関連
2024-11-15 13:27
デザイン手法を再発明–ダッソーが描く「AI駆動型デザインの未来」
IT関連
2024-02-16 01:31
注目のWeb会議サービス「Remotehour」手掛けた日本人起業家
IT関連
2021-03-04 11:11
Zoom、「iPad Pro」のセンターフレーム機能に正式対応
IT関連
2021-05-28 01:09
消費者団体が13歳以下の子ども向けInstagramの開発中止をフェイスブックに要望
ネットサービス
2021-04-20 15:59
「AI戦略」の土台としてデータ基盤の構築を支援–Snowflake・東條社長
IT関連
2024-01-06 03:37
コアコンセプト・テクノロジー、「SAP S/4HANA Cloud」で業務効率化と成長基盤を強化
IT関連
2024-09-15 05:05