MonotaRO、「SAP S/4HANA」を導入–今後の成長を見据え、会計処理を効率化
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工具通販大手のMonotaROは、電子商取引(EC)の会計処理(トランザクション)を安定運用する新たな基盤として「SAP S/4HANA」を導入した。SAPジャパンと日本ビジネスシステムズ(JBS)が11月30日に発表した。
MonotaROがこれまで利用してきた会計システムでは、事業の成長に伴って拡大する売掛金の消込や締め処理などの会計処理量の増加に対するシステム的な負荷が高まっていた。2019年度から2023年度までの間に売り上げは倍増し、増加する会計処理量に対処するためサーバーのリプレースなどで対応してきたが、今後も増加するトランザクションをストレスなく処理するためには根本的な解決が必要と判断。2020年に新しい会計システムの検討を開始した。
製品の選定に当たっては、同社の売上規模の拡大に伴うトランザクション量を問題なく処理できる信頼性とビジネスの変化に対応できる拡張性が決め手となった。また、導入パートナーのJBSとは、数カ月にわたる議論を通じて信頼が醸成されたとしている。
JBSは、MonotaROやSAPジャパンと協議を重ね、クラウドシステムの導入と活用で重要となる「Fit to Standard」を意識した要件定義を行ったほか、100程度あったアドオン候補についても精査し、最終的に30程度に絞り込んだ。現行の仕組みや業務フローを考慮しつつも、「事業運営に必要なことをいかにスムーズに実現できるか」を大切にしたとしている。
新システムは、よりシンプルな売掛金の消込処理や紙文書の電子化と会計伝票へのひも付けなどを実現。ある得意先の売掛金の消込処理では、約2時間かかっていた処理が10分強に短縮された。