常夏の沖縄で「わさび」栽培のワケは? NEXTAGEが沖縄の植物工場で試験栽培を開始
今回は「常夏の沖縄で「わさび」栽培のワケは? NEXTAGEが沖縄の植物工場で試験栽培を開始」についてご紹介します。
関連ワード (NEXTAGE(企業)、わさび(用語)、日本(国・地域)、植物工場(用語)、農業 / アグリテック(用語)等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ビジネス推進支援事業と並行し「わさび」の自動栽培に取り組むアグリテック領域スタートアップ「NEXTAGE」(ネクステージ)は6月15日、わさびの植物工場栽培と出荷を目的とした試験栽培施設「NEXTAGE 沖縄R&Dセンター」を沖縄県中頭郡西原町に開設し、本格始動すると発表した。
自然環境における国産わさびの栽培環境減少を目の当たりにしたNEXTAGEは、「日本の食だけでなく、文化や技術を伝え、様々な企業の方々と繋がり、日本が誇る『わさび文化』の継承と発展、100年後の未来の子供たちに『本物のわさび』を残していきたいという想い」から、2019年、屋内での人工光を使ったわさび栽培の研究を開始した。そして、一定の品質確保と栽培期間短縮の目処が立ったことから、沖縄での試験栽培に踏み切った。そもそも涼しいところで栽培されるわさびを温暖な沖縄で収穫できれば、世界中どのような環境でも「自然栽培と同等品質」のわさびが作れるようになるというのが、沖縄で行う理由だ。
これまでNEXTAGEは、気温・光・水質・水流などわさび栽培に不可欠な要素について、環境やわさびの成長度合いに合わせて調整するノウハウを蓄積してきた。それを活かして、高品質なさわび栽培の実現を目指すという。NEXTAGEが育てているのは、国産わざびの最高峰といわれている「真妻種」。
今後は、沖縄での栽培環境に関するデータを独自開発の栽培管理システムに集約し、遠隔地からの栽培進捗管理や、剪定作業などの判断が行える環境を整備するとともに、カメラやIoTセンサーなどから得られるデータセットを活用した情報分析によるPDCAサイクルの高速化、AI活用による栽培環境の制御・収穫・出荷などを含めた一部作業の自動化を目指すという。
「ALL JAPAN MADEの植物栽培ソリューションを世界へと展開していきたい」とNEXTAGEは話している。
関連記事
・ブロッコリーの収穫期をドローン画像とAI解析で診断、スカイマティクスの葉色解析サービス「いろは」が生育診断提供開始
・スマホ活用・画像解析AIによるイチゴの高精度生育解析の検証実験結果をキヤノンITSが報告
・タイヤ交換だけで農業用一輪車・ねこ車を電動化する「E-Cat Kit」が広島県JA尾道市で販売開始
・田んぼの自動抑草ロボットを開発する有機米デザインが2億円を調達し実用化を加速
・野菜・果物など生ゴミ活用のオーガニックポリマー開発で水問題解決を目指すOIST発EF Polymerが4000万円調達
・「宇宙ビッグデータ米」が2021年中に販売予定、宇宙領域の天地人・農業IoTの笑農和・米卸の神明が栽培着手
・人口1万7000人の町からテクノロジーで世界展開を狙う、農業用収穫ロボット開発のAGRISTが資金調達
・果菜類の植物工場および完全自動栽培の実現を目指すHarvestXが5000万円を調達