「映像制作の現場を再発明」–パナソニック コネクト、リモートでの作業を実現する新サービス

今回は「「映像制作の現場を再発明」–パナソニック コネクト、リモートでの作業を実現する新サービス」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 パナソニック コネクトは6月10日、サブスクリプション型の映像制作ソリューション「KAIROS クラウドサービス」を発表した。同月27日にサービス提供を開始する。

 近年、メディア/エンターテインメント業界では、インターネットやスマートデバイスの普及に加え、コロナ禍に伴いリモート/オンライン化が求められ、ライブ配信を含む映像制作の需要が高まっている。映像による情報発信を希望する事業者は機材や技術スキルが十分でないことから外部業者へ委託するケースが多い一方、放送局や制作会社は人員不足や属人化といった課題を抱えているほか、リモートでの制作ニーズも高まっているという。そこでパナソニック コネクトは、同サービスの提供に至った。

 KAIROS クラウドサービスは、同社が2020年9月から提供しているライブ映像制作プラットフォーム「KAIROS」をクラウド化したもの。KAIROSでは、従来は個別対応だった「撮る」「作る」「映す」という映像制作におけるワークフロー全体に対応している。また技術仕様をオープンにしており、パートナー企業の製品やサービス、機能と連携でき、高い柔軟性や拡張性を確保するという。

 オンプレミス型のKAIROSでは、低遅延・高画質・高度な演出が必要な放送局やスタジアムなどで利用され、これまで国内外で40社以上に50式以上が導入されているという。一方、KAIROS クラウドサービスではオンプレミスのソフトウェアをクラウドに実装し、高度な演出を可能にしつつ場所を問わずに映像を制作できる。同サービスでは、カメラで撮影した映像を「KAIROS Cloud Platform」へ送り、クラウド上でスイッチング(映像の切り替え)やミキシング(音の調整)を実施。視聴者には、ストリーミングや配信プラットフォーム経由で配信する。

 従来の映像制作では、撮影現場にさまざまな機材を持ち込み、機材の運搬や準備の時間、人の移動などさまざまなコストが発生していた。KAIROS クラウドサービスでは、映像制作ワークフローに必要な機能を一括してクラウドから提供するため制作現場のリモート化も可能になり、業務が約30%効率化されるという。

 同日の記者説明会に登壇した代表取締役 執行役員 社⾧・最高経営責任者(CEO)の樋口泰行氏は、KAIROS クラウドサービスについて「映像制作の現場を再発明する」と自信を見せた。

 同サービスの税別利用価格は、初期登録費が3万円、月額費用が20万円から。またリモートでの映像制作に必要な機材やネットワーク環境を用意し、実況用のコメンタリールームも併設した「KAIROS Connect Center」を東京と大阪の2拠点に開設した。

 また、2022年秋にパートナー企業の募集も開始する予定。パートナー企業には、サービスの進化・拡充に向けてKAIROS クラウドサービスに自社の技術を連携させる「テクノロジーパートナー」と、同サービスの普及に向けて宣伝活動を行う「プロモーションパートナー」がある。同社は、2026年におけるKAIROS クラウドサービスの販売目標を350社、30億円としている。

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