富士通と理研、スパコンとAIを活用した次世代IT創薬技術の共同研究を開始
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富士通と理化学研究所(理研)は、スーパーコンピューター「富岳」を活用した次世代IT創薬技術の共同研究を開始した。創薬分野のデジタルトランスフォーメーションを加速させ、創薬プロセスにおける新領域開拓と開発期間や費用の劇的な削減を目指す。
この研究では、複雑なデータから定量的特徴を教師データなしで正確に獲得する富士通の人工知能(AI)技術「DeepTwin」と理研のシミュレーション融合型AIを使い、ハイパフォーマンスコンピューティング技術と富岳を活用して効果的に動作させる。シミュレーション融合型AIは、理研のAI創薬シミュレーション技術を適用した分子動力学シミュレーションなどを組み合わせたもの。
これらの組み合わせによって、分子動力学シミュレーションの高精度化と高速化を図り、ターゲットとするタンパク質の構造の変化を広範囲に予測する革新的な技術の確立を目指す。
具体的には、薬効の高さや副作用の少なさから期待が高まる中分子薬および高分子薬の開発に利用する。標的タンパク質と抗体などの複合体解析や分子の大域的な構造変化を、高速かつ高精度に予測できる世界トップレベルの次世代IT創薬技術を2026年度末までに開発する。